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THE COLLAPSE OF ALL THAT HAS BEEN
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THE COLLAPSE OF ALL THAT HAS BEEN
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解説 - THE COLLAPSE OF ALL THAT HAS BEEN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-08-23 21:10:03)

2012年発表の1st。
個人的にも大注目のレーベル、Cold Dimensionsからのリリースという事で試聴してみたらかなり良かったので購入。全編通して聴いていてもやはり期待を裏切らない良いアルバムですよ、これは。

路線としては、氷の礫が吹き付けてくるようなザラついた質感のギターリフと共に疾走するアトモスフェリックなブラックで、同じレーベルに所属するBATTLE DAGORATHやMORTUUS INFRADAEMONI辺りにも近い音。但し、こちらはメロディに肉体を離れた魂がアストラル界を覗き見ているかの如き神秘性が感じられ、物理的な肌寒さというよりはもっと霊的な、悪寒めいた寒々しさの感じられるコールドブラック…という感じ。

基本は霊性の高い、幽玄でアトモスフェリックな音なんですが、抽象的で深遠なムードをしっかり保った上で、攻撃的な刻みリフであるとか、KRALLICEやDER WEG EINAR FREIHEIT並にメロディアスな、浴びせるようなトレモロリフであるとか、実体的なドラマ性を感じさせるフレーズもかなり多用しているのが特徴。そのせいかこの手のブラックでも最高クラスに劇的な仕上がり。魂が引き千切られるかのようなヴォーカルの絶叫もまた凄絶。

個人的に感動すら覚えたのは6曲目、「Manifest of the Crestfallen」ですね。冒頭のメタリックな攻撃性を剥きだしにしたリフを伴う畳み掛けからしてかっこいいですし、異様なくらいメロディアスなトレモロも物凄く印象に残る。フォーキッシュなキーボードをフィーチャーした叙情的なメロディや寒々しいアルペジオを突き破る刻みリフなど、展開の一つ一つがいちいちかっこよく、このハイクオリティな作品の中でも随一の名曲だと思う。

纏めると、アトモスフェリックで霊的なムードがありながら、メロディックブラック好きにもアピールするドラマティックな展開や劇的なメロディのある、素晴らしい作品と言えるでしょう。Cold Dimensionsがメロディック・ブラックを輩出するとこうなる…って感じですね。取り合えずレーベルCold Dimensionsの存在を気に掛けているようなリスナーであれば購入しても間違いなく損はしないかと。



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