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Ⅲ - BURIAL
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-08-31 19:30:42)

2005年発表の3rd。

ファーストインプレッションは「ILDJARNのメロブラ版」?
やたら音のでかい、音圧で押し潰すようなノイジーなリフと、これまたノイジーなエフェクトを掛け、十分な声量と殺気を伴いつつ全力でがなり散らすヴォーカルを、打ち込みと思しきミニマルで、妙に抜けのいいドラムに乗せて展開する、RAWで極悪なブラック。「血の狼」のバンド名に恥じないクソ迫力ノイジー音質といい、ドラムのスチスチ感といいかつてのILDJARNを想起させる音。

但しILDJARNと異なるのは、こちらはメロブラ的なトレモロリフの含有率がかなり高く、極悪でありながらメロディアスな仕上がりになっていること。ほんの少しトラッド色も感じられる、勇壮さ漂うメロディ使いも見受けられ、単調なドラムスとも相俟ってパンキッシュなかっこよさに聴こえたりも。メロディの濃淡や緩急の付け方である程度ドラマ性のある仕上がりにしてあるため、ILDJARNよりは展開のある音。ミニマリズムに徹していないとも言えるんですが、その分聴きやすい。この手に慣れてるリスナーなら、極悪音質も2~3曲聴くうちに心地良さへと変わるはず。

ノイズとメロディ、そしてど迫力の絶叫を浴びるように聴ける、いいアルバムだとは思うんですが…バンドは既に解散していて、フルアルバムとしてはこれが最後の音源になってしまった模様。シンプルなRAWブラックの魅力を見せ付けてくれる作品ですので、プリミティブ系好きな方は是非。



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