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1.
Usher-to-the-ETHER
★★
(2012-09-16 22:24:36)
94年発表の1st。
2009年に96年のライブ2曲を追加、リマスターして再発されました。
NAHASHをレビューしたときも似たようなこと書いた気がしますが…PERGALEやSVARTTHRONを始め、リトアニアのブラックってどこか病的というか、グロテスクな感性を持っているバンドが多いという印象なんですが…このバンドも例に漏れず、黎明期の時点でこんなマニアックなブラックのスタイルを演ってたバンドがいる事に驚きを覚えるような、独自路線のペイガンブラックを演ってますね。
ペイガン系って、少なからず儀式的なムードを持つバンドが多いんですが、この作品はそのレベルを通り越して、ブラックメタルの様式を借りた儀式音楽という感じ。宇宙交信系の奥行きと澱みを演出するようなシンセ・アンビエントを背景にRAWなブラックを展開しているような音で、バンドによる音も土着的というには余りに不気味。悪魔を喚び出すような詠唱とそれに取り付かれたような絶叫を使い分けるヴォーカルも雰囲気に合ってますね。ライブ曲ではSILENCER系キチ絶叫もあり。
演奏や音像の粗さこそあるものの、NEGURA BUNGETを数段マニアックにしてプログレ筋受けを期待できなくしたような感じの、独特の世界観はマニアにはたまらないのでは。再発されたのも頷ける、「濃い」音を出してるバンドだと思います。
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