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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-10-06 06:30:51)

2012年発表の1st。

メンバーやスタッフがKEEP OF KALESSIN絡みのバンドですが…特に「Armada」以降のKOKの影響が顕著ながらも、しっかり差別化されている作風ですね。スラッシュ由来の、刻みを多用したダイナミックで動きの多いリフ捌きを用いた、メタルとして非常に質の高い演奏はKOKに通じるものがありますが、こちらはKOKのように完全にリフ主導の曲作りではなく、3rd以降のARCTURUSを思わせるシアトリカルな展開も多いのが特徴。

サイバーなキーボードや透き通った音色のピアノ、クリーンも用いたヴォーカルワークなどを駆使した、宇宙的な世界観の演出はKOKに通じる動的でかっこいいリフ捌きにより、更にドラマティックなものに。Thebon氏のヴォーカルも、KOKで聴かせたような熱いダミ声がなりだけでなく、不気味さを演出する呪詛系なども用いていて、表現の幅を広げている感じ。ただ中途半端にイケメンなクリーンヴォーカルは正直個人的には微妙。ARCTURUSの3rd、4thと比べると変態度低いのが物足りない…かも。

そういう訳でKEEP OF KALESSINとは明らかに異なる路線を行く音ではあるんですが、そこかしこにKOKの影が感じられるのも興味深いんですよね。「Inhuman States」のファストに絶頂に上り詰めるような、スラッシーなリフ捌きはKOK好きなら確実にグッと来るだろうし、全体的なバンドサウンドの音作り自体がかなり似てると思う。この歪みに頼り過ぎない、フレーズをしっかり聴かす事を念頭に置いたようなギターの音作り、KOK共々かなり好きですね。

かなりKOKを引き合いに出す箇所の多い文章を書いてしまいましたが、純粋にメタルとしてクオリティの高い音で、宇宙的な世界観も独特のものですのでKOK知らない方にも普通にお勧め。KOKもそうなんですが、ブラックのメタルの価値観を度外視したようなカルト主義が肌に合わないメタラーにもお勧めできるバンドです。



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