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SILENT SCREAM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-10-10 20:46:55)

2012にZero Dimensional Recordsから発売された音源集。
90年代半ばから後半にかけて活動したバンドですが、その時の音源を集めたもの。
2枚組限定盤にはメンバーのアンビエントプロジェクト「Human Soul」の音源も収録。

これは結構驚きましたね…90年代半ばの時点で、日本にこういうブラックメタルを演ってる事にびっくり。柔らかくも不気味で、妖気漂うようなシンセに包まれ展開するブラックメタルに、BURZUM系の裏返り気味の悲痛絶叫の絡むスタイルで、今でいう鬱ブラックとアトモスフェリックブラックを足したような感じなんですが…それだけでは終わらない個性も感じられる音。

近年の鬱ブラックやアトモスフェリックブラックと比べると、まだストレートでオールドスクールなブラックメタルをある程度踏襲しているような感じで、時折リフやリズムに躍動感のようなものを感じたりするんですよね。同様にメロディも雰囲気のあるだけでない、明瞭なものが多く、特に6曲目のベースとユニゾンするトレモロリフのメロディには、悶絶し感銘を受けてしまいました…。この気持ち悪さと哀愁の同居する、毒に満ちたムードが堪らないです。

この手のバンドって、アルバムを通して雰囲気を統一させることが多いですが、音源集という性格もあってか、1曲ごとに異なる表情を見せる構成も特徴的ですね。ちなみに本編でのメロディアスさ、メロディセンスの良さからアンビエントの方にもかなり期待をしていましたが…正直こっちはマニアック過ぎてキツい(苦笑)。FenrizやIldjarnのやってたアンビエントと比べるとちょっとカルト趣味過ぎるかも…。はっきり言って私には受け入れがたい音でした。



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