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THE ASTHENIC ASCENSION (2012年)
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THE ASTHENIC ASCENSION
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解説 - THE ASTHENIC ASCENSION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-10-19 00:08:00)

2012年発表の4th。
前々作をAvantgardeから、前作をOsmoseからリリースし、今作はCandlelightからのリリースと、名門レーベルを転々としているだけあって、かなりハイクオリティなインダストリアル・ブラックを演ってますね。

直接的にインダストリアルノイズなどを曲に絡めてくる事は少なく、アトモスフェリックなキーボードや無機的な質感を持ったリフなどにより、破滅の差し迫ったようなムードを演出している作風で、タイプとしては「Generator」期のABORYMに近いと言えるかもしれません。ブラックって演奏や音質に荒々しさを残しておく事が多いですが、この作品は生臭さがほぼ排除され、無機質な耳触りを持った仕上がりの音作りになってますね。その音作りが、生命反応のないような破滅感を更に高めてます。

この作品も聴いていると、ABORYM以外にも他のバンドが色々浮かんで来るんですが…その悉くが私のツボを突いてるバンドなんですよね。例えば、不協的なリフや不穏なアルペジオを駆使した、病的なムード作りは同郷のBLUT AUS NORDの近作を、時折リフに練り込まれる殺伐としたメロディはBlasphemer在籍時のMAYHEMを思わせる部分も。アルバム全体から言えばごく一部に過ぎないパートですが、LUNAR AURORAを思わせる神秘的トレモロが出てきたときは悶絶しましたね…。

先人の影響をそのまま取り込んだだけという訳ではなく、しっかり自分の持つ世界観に反映させられているのが素晴らしいです。ダークで破滅的なメタルが好きな方、特にBLUT AUS NORDの「MoRT」アルバムについて、雰囲気は好きだけどもう少しメタリックさや展開がある方が好みだと思った方なんかはどツボなのでは。



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