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ANONYMOUS BALLAD (2009年)
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ANONYMOUS BALLAD
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解説 - ANONYMOUS BALLAD
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-10-28 09:50:20)

2009年発表の3rd。

スペインのブラックという以外、何の予備知識もなく聴いたので最初の出音には結構驚きましたね…Vintersorg氏やGarm氏を思わせる、男声美声クリーンによるオープニング。この美声クリーンや、ギターによる暗い森を思わせる、ゴシック的なメロディを絡めて情緒たっぷりに展開していくブラックで、ゴシック色強い頃のOPETHやWOODS OF YPRES辺りともそう遠くない音。マイルドな美声クリーン以外に、低音グロウルと絶叫を使い分けるヴォーカルもなかなかの巧者。

上品で暗い美しさを伴うメロディに場を支配させつつも、そこにブラック特有の荒々しい音色のリフを絡めてみせたり、トレモロリフを狂おしく掻き鳴らしたり、上記バンドと比較するとどこか狂気的で、カルトな感性も垣間見せる展開も多いのが特徴。ただし、それによってメロディの耽美さが更に強調されている辺り、かなりのセンスの良さを感じますね。どこか破滅に向かっているような雰囲気のある音だと思う。

実は投げ売りされてたのをたまたまサルベージしてきたんですが、かなりの良盤でびっくり。ドラマティックで美しい、メロディアスなブラックが好みであればフルプライスで購入しても損をしたと思うことはないのでは。



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