路線は、オルガンやストリングス、ピアノ等の音色を用いた劇的なキーボード・アレンジが持ち味のシンフォブラックですが…このメロディが本当に素晴らしい。CRADLE OF FILTHの「Midian」や「Dusk and her Embrace」アルバムを思い起こすような、クラシカルで陶酔的な美を感じさせるメロディですが…ASRIELや六弦アリスなど、同人シンフォ系のグループを思わず想起してしまったくらい、そのメロディの使い方が派手で分かりやすいのが特徴。このキャッチーなまでの派手さは日本人ならではと言えるでしょう。
人それぞれ好みがあるので、安直にCRADLE OF FILTHみたいなジャンルでも最も有名なバンドを持ち出してきて、それを超えた…なんて事は言えませんが、派手さや分かりやすさ、取っ付きやすさに於いては個人的にはCOF以上だと思う。美しいメロディが派手に炸裂する様を聴くと、つい恍惚となってしまうようなメロディ重視派メタラーならば必聴盤です。