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VISIONARY (2009年)
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VISIONARY
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解説 - VISIONARY
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-01-15 20:06:58)

2009年発表の1st。
現時点で二回も再発されているらしいですが、それも頷ける作品。

路線としてはWATAINやFUNERAL MISTなどの、真性な邪悪さ全開かつメタルとしてのマッシブさもあるバンドを、もうちょっとRAWでプリミティブな方向に寄せた感じで、雰囲気としてはスウェーデンのHERESIやONDSKAPT辺りに近い雰囲気なんですが、この手のブラックの中でもトレモロ含有率がかなり高めで、メロディアスな曲作りが成されているような印象。

そしてそのメロディが、ブラックメタルとして絶品なのが素晴らしいんですよね…。初期(De Mysteriis~期)のMAYHEMを思わせる、メロディそのものにダイレクトに悪魔主義の教義が練り込まれたような戦慄感。それに加えて、ちょっと勇壮な感じのメロディやフレンチ系に通じる病的さ漂うメロディもあり、プリミティブ系苦手な人でも行けそうなドラマティックさがありますね。

そしてヴォーカルの演技力、これも素晴らしいの一言。
Maniac氏やNoktu社長系のエグすぎる喚き声を基本に、何かを必死で訴えかけるような感情を込めたがなり、吸引ホイッスルと思しき女性の悲鳴めいた絶叫など、パフォーマンスの一つ一つが真に迫っていて狂気的。楽曲の邪悪さ、病的さとも相俟って聴いているこっちの精神が参ってしまいそう…。

個人的には、単に冒涜的というよりも、もっと精神を侵すような病性のある邪悪さを感じられる作品。ブラックメタルが好きであればこのどす黒いムードやメロディのセンスには抗いがたいものがあると思う。ブラック系初心者がこのジャンルの深淵を覗くにもうってつけかもしれません。



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