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MAIDEN VOYAGE (1965年)
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MAIDEN VOYAGE
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解説 - MAIDEN VOYAGE
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Recent 50 Comments



1. 帰ってきたクーカイ ★★ (2014-08-04 17:11:10)

 JAZZの人としてのハービー・ハンコックが、どれだけのものであったかは、この作品で知った。
 この玲瓏な空気を湛えたアルバムは、良く切れる日本刀(実際に手入れなどで触ったことがある人ならわかってくれると思うけど、美しいんだけど極めて恐ろしい)を想起させる。
 アルバム・タイトルは、日本語訳すると『処女航海』なわけだが、私も、このアルバム(及び、ここ数年間でリリースされている千円台のジャズ・アルバム)で、ジャズの大海を処女航海させてもらっている。
 基本的には、どうしてもエレクトリック・ギターの歪んだ音色が大好きで、ドラムがドコスカいっており、ベースがベンベン唸っているのが大好きなので、HM/HRほどジャズに惚れ込むかどうかは微妙だが、本当に音楽は面白い。
 良いメロディや超絶技巧、先進的なセンス等の生み出す感動は、どのジャンルでも不変だ。




2. うにぶ ★★ (2016-12-10 00:35:38)

'65年発表の、リーダー作としては5枚目でしょうか。ハンコック(p)のほか、コールマン(ts)、カーター(b)、ウィリアムス(ds)がマイルス・デイヴィスのクインテットにも在籍していたメンバー(コールマンは「元」で他は一時休止中の現役)で、そこにフレディ・ハバード(tp)が加わっています。
マイルスの影響も濃いとはいえ、ここで聴かれる音楽はマイルスの作品とはまた別種の斬新さがあり、独特。帰ってきたクーカイさんのおっしゃるように恐ろしさも美しさも兼ね備えたような音楽です。
次作の『SPEAK LIKE A CHILD』や、ウェイン・ショーターの『ADAM'S APPLE』(ハンコック参加)と並び、この数年だけの彼らの作品から感じられる独特の雰囲気が気に入って、よく聴いています。
ジャケやタイトルや曲からイメージされる青みがかった透明感や雄大さ、ストーリー性、たまに垣間見える狂気や前衛性がうまくバランスをとっています。和み、開放感があるのに緊張感もあります。
ピアノ・ベース・ドラムスはずっと一緒にやっていたのでとにかく自由自在で、そこにはまるコールマンのサックスの音色が気持ち良いです。ショーターっぽいとCD解説で言われ、さらに曲によってはコルトレーンっぽくもあるように感じますが、そりゃ同時期だし、とにかくしっかり各楽曲に合っています。
ハバードのトランペットも、マイルスとはだいぶ趣が違い、息苦しくない。(マイルスはやっぱり暗いし怖い)
ゆったり聴くにも、集中して手に汗握って聴くにも良い、バランスの取れたアルバムです。未だに代表作とされるのも納得の出来。



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