ドイツ産のハイクオリティなアヴァンギャルド・ブラックという売り文句、同郷のSECRETS OF THE MOON辺りのバンドを思わせるお洒落なジャケットに惹かれ購入。レーベルも信頼と実績のDebemur Morti Productionsですし、これでハズレな訳はない…とは思っていましたが、これは想像以上に良いアルバムですよ。
トレモロリフで奏でられるメロディには、SECRETS OF THE MOONにも通じる、病的で邪悪な響きがあるのがまた素晴らしいんですよね。前衛的でありながら、変にスノッブな方向には行かず、しっかりブラックの暗黒さや妖しさを追及してくれている感じ。悲痛な感情を込めた絶叫も、声が太いためナヨナヨした感じになっておらず好印象。様々な要素を取り入れつつグダグダにならず、常に緊張感のある楽曲構成も見事で、1枚目にして総じてハイレベルな仕上がり。