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CARMEN MAKI'S 5X
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CARMEN MAKI'S 5X
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解説 - CARMEN MAKI'S 5X
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Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2013-02-13 15:41:55)

タキシードを着た女性がジャケットを飾る2nd。作風も前作の路線を継承しつつも誰が主役かを明確に提示した一枚。名曲MOVIN' ONの初期衝動を突き上げる傍若無人なハードロッキンナンバーは影を潜めましたが、カルメン・マキの歌を聞かせることを中心としたスタンスへとシフトチェンジ、少々物足りないかもしれませんがキッチリとした土台のアンサンブルの頂点には彼女の歌声を見据え作成された今作のもつ統一感とクオリティの高さはジャパニーズ・メタルシーンの創成期を語る上では外せない一枚でしょう。湿り気を帯びた哀愁が光る①や原曲を聴いてみたいと思わせるハードな5X流のハードな質感に彩られた②、小気味良くドライブする③、と流れよく進み彼女の出自を想起させるフォーキーなバラード⑤等を聴かせ幅広いファンを取り込む可能性を示唆しています。今となりゃ地味でしょうが初期プリーストのようなブリティシュハードな⑦のソリッドさやスタジオLIVEを敢行した⑧、ブルージーな⑨なども聴けてバラエティに富んだ内容となっています。メタル的なアプローチに試行錯誤した環境が生み出すリアルさは薄っぺらい音質となり迫力不足を感じますが、その分ナマの雰囲気を感じさせG.ジョージ吾妻・B.盛山キンタ・Ds.原田ジュンからなる5Xを支える実力派ミュージシャンの気概とテクニックに引き寄せられますね。購入当初はあまり聞かなかったのですが、おっさんになると染みてくる味わいがあります。iTunes ではいけたのですがパッケージに拘る派はこの機会を見送る手はありませんよ。



2. 火薬バカ一代 ★★★ (2013-03-15 22:57:35)

高崎晃(G)やミッキー吉野(Key)がゲスト参加している、'83年発表の2ndアルバム。
あんまりメタルっぽくないアートワークに訝しみつつ再生してみると、流れ出すのは、来生悦子提供のバラード“LOVE IS FAIDING”や、ボビー・ヘヴの代表曲“SUNNY”のカヴァーを収録する等、やや音楽性を拡散させたサウンド。
勿論ハードネスやヘヴィネスは必要にして十分保たれてはいるのですが、全体的にヘヴィ・メタリックな猛りや疾走感よりも、カルメン・マキの「歌」が主役に据えられている印象があって、その作風は丁度、カルメン・マキ&LAFFと5Ⅹの1stの中間ぐらい。あ、だから本作は「CARMEN MAKI'S 5X」名義で発表されたのか?
とは言え、この質の高さはお見事。マキ姐さんのシンガーとしての資質が十全に活かされた、春日博文作曲のOPナンバー“FANTASY”から、ジョージ吾妻(G)を筆頭に、楽器陣の緩急自在の演奏が映える70年代HR風ラスト・ナンバー“LOVE CONFESSION”に至るまで、派手さはなくとも、聴き込むほどにどんどん味わいが増す1枚に仕上がっております。
よくぞ再発してくれました。感謝。



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