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END Ⅲ (Usher-to-the-ETHER)


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END Ⅲ

2009年発表の3rd。

タイプとしては、死霊の森から聞こえてくるような、呪わしい邪悪さを演出するトレモロ、荒涼感・殺伐感を醸し出す擦り込みリフを軸としつつ、ある程度緩急を付けて聴かせるブラックで、GORGOROTH辺りの真性系と、DARKTHRONE辺りのプリミティブ系の中間といった感じの音。引き裂くような高音絶叫と、威圧するような低~中音域のグロウルを使い分けるヴォーカルも悪くないです。

ブラックとしては良く言えばストイック、悪く言えばありがちなスタイルではありますが、プリミティブ系の響きのあるRAWなギターノイズと、タイトに響くドラムや低音が効いた音質を組み合わせた音作りは割と独特。この音質のせいで、メタリックな刻みリフを使ったパートがやたら邪悪にかっこよく、曲中において良いアクセントになってるんですよね。地獄の溶岩が煮え滾ってるようなイメージ。

何気に良質なバンドの多い印象のギリシャですが、この作品もややマニア向けながら良盤だと思います。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2013-03-01 23:12:42)