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SEPULCRUM (2006年)
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SEPULCRUM
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解説 - SEPULCRUM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-03-23 21:02:36)

2006年発表の2nd。

割と有名なレーベルから出てるのと、セールで安かったのもあって実態を良く知らないまま購入してしまいましたが、これがかなりの絶望音楽で個人的には当たり盤でした。タイプとしては、NORTTやXASTHURなど、葬式ドゥームに通じる破滅的な暗さを感じさせる、スローな鬱ブラックに、LURKER OF CHALICE辺りの腐食したアンビエント要素をプラスした感じでしょうか。

リスナーに閉塞感・圧迫感を与えるためだけに存在するようなディストーション、血の河がゆるゆると流れるかのようなトレモロなど、ギターのフレーズは最早バンドサウンドとしての特性をほぼ失い、情景の一部と化しているような感じで、それが偏執的な音使いのサンプリングやキーボードと混じりあい、より深い絶望感を醸し出している様な音。地の底から響くようなエフェクトの掛かったヴォーカルも、亡者の呻き声のようで雰囲気にぴったり。

ただし、NORTTやXASTHUR、或いは他のフューネラルドゥーム系のバンドはメロディそのものが破滅的というケースが多いですが、この作品はバンド自体によるメロディ成分は薄めで、その代わり爛れたアトモスフェアが濃くなっている作風なので、聴き手に好みによってはかなりマニアックに感じるかもしれません。ともあれ絶望的な気分に浸りたいという欲求を満たしてくれる事は間違いないかと。

ちなみにラストはBEHERITのカヴァーですが、原曲にあったある意味でのキャッチーさが綺麗さっぱり消えうせている代わりに、やたら深度のある暗闇を感じさせる音になってるので、暗黒音楽好きは是非聴いて欲しい所。



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