来月発売の新作「Hail to the King」のタイトルトラックが公開になりました。 ミッドテンポで最後まで押し通す曲で、派手なアレンジもなく彼らにしてはシンプルすぎるなという印象です。 まあバンドの新しいアンセム的なナンバーになるのかな。 個人的には前作「Nightmare」ではあまり聴けなかったわかりやすいメロディが戻ってきてくれればいいんですが、今回も一筋縄ではいかなそうですね。
個人的な聞きどころは⑥、⑧~⑪のメロウよりな楽曲が中心。 ⑥の「So Far Away」はジョニーキャッシュ、⑧の「Victim」はPINK FLOYD、⑨の「Tonight The World Dies」はSOUNDGARDEN、ALICE IN CHAINSにインスパイアされたようです。ただあくまでこのバンド流に影響を取り込んだといった感じでそれほど違和感はなく、この3曲はかなり好きです。
キャッチーな曲は①~③よりもアウトテイクの「LOST IT ALL」,「4AM」の二曲の方が個人的には印象的。というよりはバンドが本編から意図的に外したのかな。 今作を踏まえて次にどのような作品が出てくるのか個人的には非常に気になります。
例えば⑤の「Pleasure and Pain」はリリース前に「Who do you think you are」のタイトルでライブ音源がネットに流れていました。この二つを比べるとサビのメロディがかなり異なっていて、個人的にはライブ音源のメロディの方が印象に残りました。この変更はプロデューサーの指示で意図的なものなのかもしれませんが、こういったことがもし他の曲でもされているとしたらすごくもったいないなと思います。 曲はポップなのにメロディが弱いという点がとても自分の目には不思議に映りました。結果的にこの次の4thでメロディが戻ってきたのでまだ良かったですが・・・。
音作りはメタリカのブラックアルバムのようなどっしりした重いサウンドを、徹底した曲のシンプルさはプリーストの「British Steel」を想起させられました。 自分の中ではBFMVの「Fever」から「Temper Temper」への音楽的な流れはJudas Priest の「British Steel」から「Point of Entry」のように感じました。ということはそろそろ大きな一発を打ち上げてほしいんですが・・・。
再始動後ではこれしか持っていません。モダンでブルージーなせいもありますが、単純に良い曲・メロディが決定的に欠けていることが最大の問題点です。アルバム全体でみるとやっぱり厳しいなあと思います。 でも「Always The Pretenders」、「Love Is Not The Enemy」の二曲はそれこそ「Seven Doors Hotel」,「Stormwind」みたいで疾走しながらメロディが強烈な曲なので大好きです。こういう曲があるからこのバンドから完全には離れられないのですが・・・。
そんな頃、名前だけは知っていたこのバンドの作品をレンタルで見かけて試しに借りました。正直言ってジャケットに抵抗もあり、どんなおどろおどろしい曲なんだろうと身構えていました。ところが初心者向けの選曲になっていて明るめの曲が多く、一曲目が「RUN TO THE HILLS」だったおかげもあってどんどん聞き進めていって一発で好きになってしまいました。
本当に久しぶりに今作を聞いてみると思わず「こんなにかっこ良かったっけ?」と思ってしまいました。アルバム単位では初期三作の次に好きかもしれません。個人的には次作よりもこちらの方がリフ・歌メロ・グルーブ感も良く圧倒的に好きですね。最近はスタジオライブの音をMDに落としたものを聞いているのですが、なんとなく最近のHIGH ON FIREみたいな原始的な轟音メタルに通じるもを感じます。