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MAGNA ATRA MISSA (2010年)
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MAGNA ATRA MISSA
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解説 - MAGNA ATRA MISSA
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-04-23 23:30:01)

2010年発表の1st。
ジャケやタイトルのフォントも良い感じだし、レーベルも信頼できるところ(Those Opposed)だし…ということで、何となく手に取ってみたんですが、何気に超良盤なんじゃないでしょうか、これ。

タイプとしては、少々プリミティブな質感もありつつ、どこか荘厳さも感じさせる粗く擦り込むようなノイジーなリフで荒廃した雰囲気を醸し出しつつ、要所で浮き上がるようにトレモロを前に出して聴かせる、割と王道のスタイルですが…粗い音作りによる閉塞感のある地下ムード漂う暗黒性といい、トレモロに込められたフランス産のバンドらしい頽廃美といい、ブラックメタルの邪悪さの演出のレベルが非常に高く、いわゆる「ツボ」を抑えた音、という感じ。

特にトレモロリフのメロディセンスが素晴らしく、かのDEATHSPELL OMEGAがプログレッシブな方向に行く前の、サタニックな雰囲気に近いものがあると思います。例えばDSOの「Si~」アルバムと比べると、コンセプト性や構築性では譲るものの、こちらはメロディアスさやトレモロの美しさ・邪悪さをより強調した仕上がり。トレモロリフのノイジーな音質への映え具合が実に素晴らしく、その音自体が凄く神秘的なものに思えてしまうほど。10分超えの曲も多い大作主義の作風ですが、メロブラ好きならトレモロの邪悪美に翻弄されっぱなしで長さを忘れてしまうかも。

あまり知名度は高くないようですが、かなりお勧めの作品。余談ですが、この作品もブックレットが良い匂いなんですよね…(笑)。イタリアのGRIGORIの1stとかもそうでしたが、使ってるインクのせいでしょうか。



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