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DER SCHREI DER NATUR (2008年)
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DER SCHREI DER NATUR
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解説 - DER SCHREI DER NATUR
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-04-24 22:21:10)

2008年発表の1st。666枚限定のリリース。
100本限定でイントロ・アウトロ無しのカセット版も出ているとか。

作風としては、俯いてとぼとぼと宛ても無く歩いているような、沈痛さを滲ませたテンポに、このジャンルを愛好するリスナーが求めている陰鬱さをそのまま形にしたようなド鬱なメロディによるトレモロと、音像を弱々しく包み込むようなギターノイズがネガティブに結合したギターワークを乗せた、典型的な鬱ブラック。鬱感情がそのまま垂れ流しになっているような、ある意味自然な感触を覚える音で、波長が合えば非常に心地良く聴ける感じですね。

何気にこのバンド、リズムやギターフレーズの展開の仕方が丁寧で、それがこの自然な鬱感情の流れを感じさせる作風に繋がっている気がします。ただミニマルなだけではない、作りこまれたネガティビティという感じ。音量がかなり小さめなのは個人的には正直マイナスですが、それが今にもフェイドアウトする寸前のような儚さを醸し出しているのは事実かと。ヴォーカルの弱々しさも、声が枯れるまで叫んだ後も尚、感情の残滓を叫びつくそうとするかのような壮絶さを感じさせますね…。

良くも悪くもジャンルのファン向けの音だと思います。鬱ブラック自体好きであれば買い、そうでなければ後回しでもいいかも。まあこのバンドについて検索するくらい鬱ブラックに嵌まっている人なら、確実に波長は合うという気はしますけど(笑)。



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