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A Burnt Offering for the Bone Idol

元祖フォークメタルバンドとして世界的に有名なグループの2枚目。国内盤はちょいと遅れてビクターからリリースされましたね。前作にほんのりとぶっこんだフォーク/トラッド色を大増量、まだまだ手探りの実験的な部分は多いが、従来のヘヴィメタルサウンドに新しい要素をふんだんに盛り込み、オリジナルティを上げてきた。NWOBHMファイターとして知られるスティーブ・ラムゼイも楽曲構成のみならず、ギタリストとしても大活躍、彼のイマジネーション豊かな才能を遺憾なく発揮、ヘヴィメタルというジャンルに新たなる可能性と、革新的な音楽性を持ち込んだ。

今では誰も信じないでしょうが、こういうメロディの強い音楽に吐き捨てタイプの歌が乗るというのは、もったいないオバケが出るぞと大批判を喰らったわけです。曲はいいのに唄がダメとね。
後年イエテボリスタイルと呼ばれるメロデスブームの時の手の平返しには、こちらも背骨が折れるぐらい仰け反りました。そういった不当な扱いを受けた元祖フォーク/トラッドメタルバンドですが、日本ではイマイチだし、アメリカでもウケんかったが、ヨーロッパを中心としたアングラ界では、熱狂的な支持者を集め、多くのフォロワーを生むのは周知の事実なのですが、悲しいかな、90年代のメディアの評価は恐ろしいほど信者に影響を及ぼし、彼らが本来受けるべく敬意を払われていないのが残念です。

ここで繰り広げられる音に触れて欲しい。王道を行く正統派スタイルと濃密に絡むフォーク/トラッドサウンド。吐き捨てヴォーカルと扇情的な泣かせのメロディとの抱き合わせサウンドの精度の高さ、その密度の高い知性溢れる音楽性に、2000年以降から脈々と続く、ジャンルの礎になった音楽がここにあると知るでしょうね。
正直、フォークメタルもゴシック系も、メロデスも門外漢なので、詳しく類似性を指摘できないが、そんなワタクシでも、このアルバムから本格的に始まる、スカイクラッドの示した音楽性が、どれほど影響を及ぼしているのか知っているつもりです。

失恋船長 ★★★ (2020-07-10 13:45:41)


The Wayward Sons of Mother Earth

今やフォークメタルの元祖として崇められるバンドのデビュー作。元SABBATのマーティン・ウォーキーやSATANのスティーブ・ラムゼイらが集結。もはや風前の灯火とも言える、消えかかった英国のハードシーン最後と砦として結集。
中世ヨーロッパに倒錯した歌詞と、スラッシーな攻撃性を携えた音楽性、そして英国トラッド、フォークも取り込み大英帝国の威厳たる存在感を誇示。当時としては斬新なアイデアを盛り込みシーンに切り込んできた。
妖艶なトーンを駆使するラムゼイのギターはあくまでも刺激的、NWOBHMファイターとしての矜持をビンビンに感じさせバンドサウンドを牽引、そこにマーティンの感情をぶつける吐き捨てヴォイスが乗っかり、このバンドの独自性をアピールしてくる。

アホでは出来ない望みの高い音楽性、このあと、ドンドンと民族的なスタイルへと倒錯していくのだが、初期の彼らはよりソリッドで攻撃的なスタイルをとっており、彼の歴史的には、随分と違った感触を残すだろうが、このブリブリとしたベースやタイトに刻まれるドラムのソリッドな質感にメタルバンドたる魅力を感じます。

そして後の片鱗を見せた④にこそ、フォーク・トラッド路線を支持するマニアのハートを掴むのでしょうね。

失恋船長 ★★★ (2020-05-07 16:35:36)


Eirenarch / The Answer Machine?
「民族音楽に興味はねえや」というメタル・マニアも
思わず振り返る、エッジの効いた疾走ナンバー。
スティーヴのメタリックな切れ味を有するGと、
気品を湛えた優美なヴァイオリンの調べが
ユニゾンしつつ駆け抜けていく、高揚感に溢れた名曲。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-05-31 00:33:43)


Building a Ruin / The Answer Machine?
アコギとヴァイオリンによる哀切なイントロから
ビートを効かせてスタートするアルバムOPナンバー。
舞踏の如きリズムと、マーティンが歌い、Gとヴァイオリンの弦楽器隊、
それにフルートが奏でるフォーク/トラッド由来の抒情メロディとが
絶妙に絡み合う曲展開に思わず踊り出したくなる逸品。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-05-31 00:28:23)


The Answer Machine?

NWOBHM期から英国シーンを支え続けるスティーヴ・ラムゼイ(G)と、SABBATのマーティン・ウォルキーア(Vo)の二枚看板を擁したSKYCLAD。彼らが最もアクティブに活動していた90年代と言えば、英米のHR/HMシーンはラフ&スポンテニアスを合言葉に、飾り気を排したヘヴィでグルーヴィなサウンド一色に染まっていたメタル冬の時代真っ只中であり、専任バイオリン奏者まで在籍するSKYCLADが苦戦を強いられたことは想像に難くありません(分かり易い正統派HMサウンドではなかったため日本でも人気は今一つ)。しかしバンドはドイツを始めとする欧州方面で築いた強固なファン・ベースをテコに作品リリースを重ね、'97年には本8thアルバムを発表しました。
デビュー当時は飽くまでパワー/スラッシュ・メタルを基軸に据え、そこにフォーク/トラッド風味がアクセントを加えるサウンドを志向していましたが、バイオリンがリード楽器の役割を担う本作まで来ると、その主従は完全に逆転。また初期は賛否両論分かれる吐き捨て型だったマーティンのVoも、この頃にはメロディアスに歌い上げるスタイルに変化しています。(プレーンな歌唱がまた70年代プログレ系バンドのシンガーっぽい趣きで良し)
中でも、哀切なイントロ①からテンポアップ、アコギ、フルートを用いて踊り出す②、バイオリンが奏でるメロディがイングランドの自然を想起させる④、エスニックな大作⑥、ハードに疾走する⑦、JETHRO TULLばりにフルートが活躍する⑧、ピアノを活かした⑪といった楽曲は、メロディ面の冴えだけに留まらずハード・エッジをしっかり保持している点も◎ですよ。
恐らく当時よりも今の方が正当な評価を得られる類の作品ではないではないかと。

火薬バカ一代 ★★★ (2018-05-29 23:58:04)


The Answer Machine?

フォーク・トラッドメタルの始祖SKYCLAD、1997年の8作目。
SKYCLADの作品中、最も民謡度が高いであろう一枚。

コルピはワイワイ感が強すぎるし、ムーンソロウはデス声だし、もうちょっと落ち着いてフォークメタルを楽しみたい。
という時のこのアルバム。
フィドルが主旋律を奏でることが多く、アコギも多め。メタル度が低いのが逆に好ましい。
土着的なメロディーばかりで、なんと心の和むことよ。
ミドルテンポの曲が中心でしっかりとメロディーを聴かせるのである。
その中でも数少ない疾走曲、⑦Eirenarchのギターソロがフィドルとのユニゾンでこれまたシビレる。

もう少しメタル感が欲しい時は10thのFolkémon、11thのA Semblance of Normalityをオススメします。

極太うどん野郎 ★★ (2013-01-24 23:31:02)


The Wayward Sons of Mother Earth

SKYCLADのアルバムは、3rd『JOHNA'S ARK』以降のモノしか聴いた事がなかったので、後追いで本作('91年発表の1st)を
聴いた時には、疾走チューン①⑦や、バンドのテーマ曲とでも言うべき⑧といった楽曲を筆頭に、
「元々はこんなにスラッシュ色の強いバンドだったのか」と、かなり驚かされた。
何しろマーティン・ウォルキーアの吐き捨て型Voが、全く違和感なくハマっているのだから、
本作のスラッシュ・メタル度の高さが分かろうと言うもの。
バンドのトレードマークである筈のフィドルも、ここではほんの味付け程度の扱いで、代わりにその穴を埋める
ハジけっぷりをみせるのが、スティーブ・ラムゼイの正統派HMテイストを色濃く漂わせたメロディックなG。
特に、リフが走り始めた瞬間にガッチリと掴まれる名曲⑤で聴く事の出来るGプレイは最高に素晴しい。
また、叙情的なアコギ・バラードの⑨では、マーティンがメロウに歌い上げる歌唱を披露。
これを聴くと、彼が決してメロディアスに「歌えない」のではなく、吐き捨て型Voで表現したい事があるからこそ、
敢えて「歌わない」のだという事が良く分かる。(尤も、だからと言って好きになれるかどうかは全くの別問題なわけだが)
うーむ。もしかしてSKYCLADのアルバムでは、これが一番好きかも。

火薬バカ一代 ★★ (2007-02-01 22:43:00)


A Burnt Offering for the Bone Idol

これ、とってもいいアルバムですね。今のヴァイキングメタルなんかと通じる部分もあるのかな。
スラッシュメタルの一進化系と捉えればヴォーカルもこれでアリだと思うなあ。
ついでにベーシストが熱い。ギターリフをなぞってたかと思うと、遊びが入ったりセンス抜群。
他のアルバムも集めてみたくなりました。

THRAX ★★ (2005-09-01 16:38:00)


A Burnt Offering for the Bone Idol

バイオリン(フィドルっていうの?)を大胆に導入し出した2nd。
曲調にケルト味も出てきたのでフィドルの導入に取って付けた感が無く自然とバンドサウンドに溶け込んでいる。
前作でやや見られた曲展開のぎこちなさがなくなりスムースに聴きとおせる佳曲揃い。
メロディアスであることとスラッシュであることが完全に融合した名作。
メロデスが1ジャンルとして確立した今、聴きなおしてみるとかなりの高品質であると再認識してもらえるはず。
リリース当時はマーティンのヴォーカルが酷いとB!誌でたたかれてたっけ。

GEORGE ★★ (2003-07-19 23:33:00)


The Wayward Sons of Mother Earth

1st。
スティーブ・ラムゼイの味付けもあるものの、まだマーティン・ウォルキーアの色が濃く出たスラッシュメタル。
SABBATをやや正統派よりにした感じでSKYCLADのなかでは一番ストレートな曲が聴ける。
(というかマーティンのだみ声がのっかるとどうしてもSABBATを想起してしまうんだけども。)
④に次作でおお化けする兆しが。

GEORGE ★★ (2003-07-19 23:17:00)