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ヘヴィメタル/ハードロック
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ACRIMONIOUS
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PURULENCE
(Usher-to-the-ETHER)
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PURULENCE
2009年発表の1st。
よくレビューサイトや通販サイト、メタル系CDショップ等でDEATHSPELL OMEGAが引き合いに出されている通り、DSOが「Si Monumentum~」アルバムで見せたような、不穏で宗教じみたメロディを取り入れた、禍々しさに満ちたブラックメタル。DSOの「Si~」ほど思索性やコンセプト性に富む訳ではないものの、こちらはプリブラにも通じるオールドスクールな衝動性も感じられる音で、DSOのプリブラ期と「Si~」アルバムを繋ぐミッシングリンク的な作風といえるのかも。
基本はそんな感じの宗教色強い不穏なブラックですが、何気に楽曲の展開に幅を持たせているんですよね。例えば2曲目では近年のWATAIN的な、ストレートにかっこいい畳み掛けが聴けるし、5曲目の一部ではちょっとクサめなトレモロの絡みまで聴かせてくれたり。タイトルトラックでもある6曲目の、隠微なギターノイズの中で繰り広げられる不吉なメロディと脈動するミドルテンポの生み出す邪悪ムードも良い感じ。色々展開に工夫はしていますが、決して「ブラックメタルである」「邪悪で宗教的である」ことは崩さないので、ある意味安心して聴けます。
ややRAWさを残しつつもフレーズをしっかり聴かせてくれる絶妙なプロダクション、ドスの効いた凄みを感じさせる中音域がなりヴォーカル等、どの要素もレベル高く纏まっているし、かなりの良盤だと思います。目新しさとかはないですけど、ブラック好きなら買って損はない作品かと。
Usher-to-the-ETHER
★★★
(2013-05-02 23:02:41)
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