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BACK TO BASICS (2004年)
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解説 - BACK TO BASICS
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1. 失恋船長 ★★ (2021-05-02 12:50:06)

かつての彼等は無頼なパワーメタルの中に哀愁やキャッチネスさなどを巧みに盛り込み聴かせていた。猛々しい猪突猛進型のスピードナンバーはスラッシュ勢に影響も与え、NWOBHMを迎え撃ったカナダの雄としてマニアから称賛を浴び信頼をもぎとったバンドでもある。
このアルバムからは、紆余曲折を経て辿り着いた男たちの開き直りが聴けるのかと期待していたら、思いのほか地味な作風に落ち着いている。要するに自らのルーツに立ち返り新陳代謝を図る目的があったのであろうか?
いずれにしろ、一度リセットしてスタンスを見つめなおすと言う事でしょう。割と勢いのあった前作がお気に入りであったが為に、最初はアレっと感じたが、何度も聞き直すうちに、今作の方が楽曲も含めアレンジも練られており作品に対する拘りな近年のアルバムにない構築美を感じる。アンヴィルというバンドが進めてきた無頼な頑固メタルからの脱却と言う裏コンセプトを掲げ、徹底的に自らのサウンドを金床に打ち付け再考したようだ。

その成果は、より一層の頑固さを増し、代わり映えのない金太郎感は誘発している。これが基本に立ち返ったアンヴィルサウンドと言う事なのだろう。
既に20年をゆうに超えるベテランが魅せた大人げないまでの轟音サウンドの凄み。味も値段も創業当時と変わらない、うちは肉うどん一本で勝負してますよな、黒帯しか入店出来ない老舗の味がある。
なかなか初心者には進められないが、彼等を愛するマニアなら避けては通れないだろう。



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