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Aeons in Tectonic Interment

フィンランド産フューネラルドゥーム2015年作
前作から10年のスパンがあるので、もはや活動していないのかと思っていたが、2作目が発売されていたことを知り2年前にゲット。
フューネラルドゥームバンドの中でも屈指の重さ、曲展開のような茶目っ気など無視した単調さ、全く救いのナイ暗黒空間が特徴で
前作の延長上の音楽性ながら、更に音質が向上してホンモノ感が増した印象だ。フィンランド産はこういうコアな音が結構多い。
延々と禍々しい歪んだギターとハウリングが織りなす暗黒空間が続き、超スローで、巨大なハンマーで叩きつけるようなヘヴィなドラム
旋律というよりは一撃必殺のダウンストロークで圧死させるようなギター、終始ケモノのように唸るデスヴォイス、とにかく救いがナイ音だ。
もはやフューネラルドゥームフリーク以外のリスナーには、コレの何が一体面白いのかと思うかも知れない。
この苦行を堪能するということは、もはや修行だ。相当なマゾ体質でないとコレはなかなか厳しい内容だが、この真性さは素晴らしい。
普段ミディアムボディのライトな安ワインを飲んでても、たまに度数の高いガツンとくるやや高額なフルボディワインが欲しくなるのと同じで
たまーにガッツリとこういう音が欲しくなる、毎日はしんどいので、ホントにたまに聴く。ボクはそういう楽しみ方で聴いている。
とにかくヘヴィで禍々しい音を求めるコアなリスナーには、どストライクかも知れない。

kamiko! ★★★ (2020-06-06 20:38:16)


Bleak Vistae

トータルプレイングタイムが40分超えのEP.2011年作品。
3曲入りに感動、しかもジャケとcd自体がマットな仕様でお洒落です。
フューネラルドゥームはモーンフルドゥームとEVOKEN,ESOTERICと聴いてみましたが、
こちらは(今作品は)アトモスフェリック・ドゥーム・デスで、TYPE o NEGATIVE+ESOTERICの様な雰囲気と浮遊感と空間の中で天と地がわからなくなり、沖へ沖へ流される感じの、不思議な感覚がある。3曲目がDROWNって、特にいい曲名が思いつかなかったか、そのままって事なんですね。
音の一体感とか、違和感の無さ、バランスの良さが、センスいいなあと思いました。いいセンス=いい音楽→聴きやすいという流れが雰囲気が最初から最後まであって優しい感じです。  
   

hiromushi ★★ (2012-03-07 20:35:10)


Tides of Awakening

フィンランド産真性フュネラルドゥーム。
目も当てられんくらい絶望のどん底、ドロドロズルズルの葬式。
葬式というよりも、自分が埋葬されているかのような夢も希望もナイ真性暗黒世界。
メロディなど感じさせず、ロングトーンで延々と苦行が続くという非常に敷居の高いマニア向けドゥーム。
メランコリックな感じなど皆無、重低音が延々と響き渡り死の世界にイザナう。
悪魔のような分厚い唸り声、それが深めの残響音で多重に響き合う様が見事。
激重なリズム隊と単音のギター、奥行きを感じさせるSEなど、好きモノにはたまらん。
サタニックな感触と、濃厚な絶望感は、過去に出会った暗黒葬式サウンドの中でも屈指。
空間系のエフェクトがツボで、個々の音が絡み合った残響音を超スローで楽しむようなアンビエント的魅力が大きく、旋律的なパッセージがナイにも関わらず10分超えの楽曲の中で様々な様相を見せるから飽きがこない。
(※フュネラルドゥームファン以外は退屈以外のナニモノでもないだろうが)
暗黒の中にメランコリックさを取り入れて味付けするような小技を使わない潔さと真性さがあり、それでいて奥深い音楽性を感じさせるところがこの作品の凄いトコロだと思う。
恐るべしフィンランド。

Kamiko ★★ (2006-08-27 02:16:00)