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I

このバンドも遂に登録されましたね…ブラック好きとしては嬉しい限りです。
日本のレーベルから発売されているので、手に取った方も多いのでは。
バグパイプによる民族的メロディをデス/ブラックに融合させた、所謂「フォークメタル」と
言われる音楽を演ってますが…この手のメジャーなバンド、例えばELUVEITIE辺りがメロデスを
基本としているのに対し、このバンドの基礎にあるのはプリミティブ寄りのメロブラ。
特にギターリフの荒涼としたメロディや、劣悪とは言えないまでも、荒めでかつアナログ感の
ある音質などは、確実にプリミティブブラックに通じるものがありますよね。
また、アコーディオンやヴァイオリンなどではなく、民族的メロディのパートを
バグパイプで演っているのも大きな特徴。バグパイプって、前述の楽器よりも日本人の
耳に馴染みにくい代わりに、より深みのある響きを持っていると思うんですよね。
この楽器を主軸にした事で、呑んだくれメタルの刹那的な雰囲気とはまた違う、文化への
敬意に満ちた、ある意味では危険な雰囲気が醸し出されているように思います。
バグパイプと合わせるリフも、プリブラ風荒涼リフからスラッシーなもの、メロディと
ユニゾンするものなど起伏があり、曲は長めながら飽きることなく聴けるかと。
1000枚限定ですので、興味のある方は早めの購入をお勧めします。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2010-01-30 09:58:00)


I

'08年発の1st。1曲が平均6~7分と長尺です。
その後の音沙汰の無さからいって、1stと同時にラストになってしまう危険性大です。
ジャリジャリしたギターとモコモコしたドラム(但しそんなにブラストは入っていない)という演奏の粗さ、Sethに近いがなり系デスボイス(但し籠ってる)、という点はプリミティヴ・ブラックと言えます。
そんな中、ボーカルよりも際立って目立っているのが、民族音楽的メロディを奏でるバグバイプ。この音が曲をフォークたらしめているし、一番強いキャラクター付けです。
厭世的かつ、現在ではなく遠い昔を眺めているような歌詞と合わさって、荒涼とした雰囲気を作り出しています。
ちなみに、バクパイプを始めとする民族楽器はボーカルのFëarannが担当しているのだとか。ブラック系のフロントマンってマルチプレイヤーが多いな。
曲以外の難点としては、背景と文字とが同化して読みにくい歌詞カードと、CDにインプットされてる曲タイトルが間違いまくってることが挙がります。いっそタイトルインプットしなくても良かったんでは?

Spleen ★★ (2010-01-26 00:14:00)