1987年に結成された、カナダ、オンタリオ州トロント出身のハードロックバンドである。
結成後、レコード会社のディールを得るためデモテープの作成に励みながら、地元FMラジオ局のコンテストに参加、2位という成績を収め、この結果Warner Music Groupとワールドワイド・レコード契約を結ぶ。1stアルバム制作はマーク・リブラー等外部ライターの協力も得ながら進められ、1991年『Harem Scarem』としてリリースし、デビュー。1993年には2ndアルバム『Mood Swings』をリリース、日本・フィリピン等のアジア諸国でヒットし、特に日本では1990年代に入り低迷気味であったハードロック・ヘヴィメタル界に歓迎を持って受け入れられた。しかし、この成功が後々まで彼らを苦しめることになる。3rdアルバム『Voice of Reason』は当時の音楽シーンに合わせた重くやや暗めのサウンドとなり、母国でそれなりに歓迎される一方で特に日本での評価は芳しくなかった。この流れを受けて、4thアルバム『Karma Cleansing』は日本ではアートワークと一部収録曲も変更して『Believe』としてリリースされた。日本以外で目立った成功が得られない彼らはバンド名を改名し、日本国外では「Rubber」として活動し、その後日本でもそう名乗るようになる。しかしその後、「Harem Scarem」に再改名、2002年に8thアルバム『Weight Of The World』をリリース。このアルバムで、パワー・ポップ調の曲も取り入れつつも、また特徴であったテクニカルなギターソロ・重厚なハーモニー(元メンバーのDarren Smithが参加)といったヘヴィな音像を取り戻した。2008年には解散を発表するが、2012年末にDarren Smithが正式復帰して再結成。ベーシストには新たにStan Miczekが迎えられた。2014年には13thアルバム『Thirteen』をリリースした。
デビュー時からのメンバーは、メインソングライターのHarry HessとPete Lesperanceだけである。
Band members (リーダーはHarry Hess)
Harry Hess - lead vocals, keyboards, guitar (1987 -present)
Pete Lesperance – lead guitar, vocals (1987 -present)
Darren Smith – drums, vocals (1987 - 2000, 2013 -present)
Stan Miczek - bass, vocals (2013 -present)