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DöDSVISIONER (2007年)
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DöDSVISIONER
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解説 - DöDSVISIONER
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2010-05-15 10:51:00)

2007年発表の2nd。

ミディアム~スローの重苦しいテンポの展開を中心に、黒く煮え滾るような厚みのあるリフと、アルバムタイトル通りの「死のヴィジョン」が見えてくるような深いダークさを湛えたメロディが絡む作風で、アンビエント的な要素もありかなり実験性高めですが、暫定的に鬱ブラックにカテゴライズしても良さそうな音。メロ部分がトレモロではなく、アルペジオ中心だったり、メロ自体もあからさまな悲痛なものではなく、深くじわじわと侵食するようなものだったり、鬱系では割とイレギュラーな部類の作風だと思います。

このバンド、次のアルバムがデイメアから日本盤もリリースされるほど、その筋からの注目も厚いみたいですが…単にブラックの中でも個性的でレベルが高いだけでなく、鬱感情よりも「怒り」の方が強そうなヴォーカルや、スラッジ並に重々しく引き摺るギターリフと、ミディアムパートでは時にノリの良さも感じさせるリズムの作り出すグルーヴなど、ハードコアに通じる野蛮さもあるのが、レーベルオーナーの好みに合ったのかもしれませんね。この辺りの要素が、バンドの音楽性の特異さになってるとも思いますし。

実験性・凶悪さ・陰鬱さに優れた、芸術性のあるブラックメタル。個性派ブラック好きならお勧めですが、時々静と動のバランスが極端すぎるところもあって、特に導入部のアンビエントパートの静寂から轟音になるところは、漫然と聴いてると未だに体が「ビクッ」となってしまいます(笑)。



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