1984年7月27日にMegaforce Recordsよりリリースされた2ndアルバム。
前作『Kill 'Em All』の流れを引き継ぐような「Trapped Under Ice」「Fight Fire with Fire」のみならず、「Fade to Black」「The Call of Ktulu」では長編で緩急を持たせ、広がりをみせている。これは、Cliff BurtonとKirk Hammettが積極的に曲作りに関るようになってからだという。なお、「Ride the Lightning」と「The Call of Ktulu」には、元メンバーのDave Mustaineも作曲に関与している。
レコーディングは、Lars Ulrichの故郷であるデンマーク・コペンハーゲンにあるSweet Silence Studiosにて行われた。このスタジオを選んだ理由は、料金が安かったことと、そこでRainbowのアルバム『Difficult to Cure』が制作されたことである。隣には、メンバー達が以前からファンであったMercyful Fateのリハーサル部屋があり、レコーディングが完了するとその彼らの元へ向かい、本作から数曲を披露、その後にギタリストのMichael DennerがKirkに近寄り、「『For Whom the Bell Tolls』を聴いた後はMercyful Fateが一番ヘヴィなバンドだと思っていた。でも今やMetallicaが一番ヘヴィなバンドだ」と称した。以来、両バンドは親しくなったという。
タイトルの『Ride the Lightning』とは、Kirkが読んでいた、Stephen Kingの小説『The Stand』の中で、死刑囚監房にいた男が「稲妻に乗る(ride the lightning)」という一節に由来。
アルバムは曲がラジオで放送されないにも関わらず、Billboard 200において全米100位を記録した。2012年までにアメリカ国内だけで600万枚の売り上げを記録している。
Recorded:February 20 – March 14, 1984, Sweet Silence Studios in Copenhagen, Denmark
Producer:Metallica, Flemming Rasmussen