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コメント・評価



101. 火薬バカ一代 ★★★ (2011-02-08 22:50:18)

前作『TELL NO TALES』にて確立された「TNT流HRサウンド」を一層磨き上げ、彼らの最高傑作レベルにまで昇華して見せた'89年発表の4thアルバム。
濁りのない水晶細工のようなト二ー・ハーネルのハイトーンVoと、澄んだ音色で美旋律を滑らかに紡ぎ出す一方、時にトリッキーな動きで聴き手の虚を突くロ二ー・ル・テクロのGプレイを2本柱とする収録楽曲の数々は、“TELL NO TALES”のようなヘヴィ・メタリックな疾走ナンバーが姿を消した代わりに、胸高鳴るポップ・フィーリングと壮麗なボーカル・ハーモニー、そして表裏のジャケット・アートワークに切り取られた、ノルウェーの美しい自然や二ーダロス大聖堂の如き荘厳な雰囲気が大増量。聖歌を思わせる神々しさを纏った①から、分厚いハーモニーに心打たれるバラード⑪に至るまで、本編は最初から最後まで捨て曲皆無。(今ひとつ評判の宜しくない⑧も、QUEENに通じる遊び心が感じられて個人的には嫌いじゃない。そもそも⑨へのイントロみたいなものだし)
そうした完成度を更なる高みへと押し上げてくれるのが、北欧メタル史において並ぶモノなしとされる至高のサウンド・プロダクション(手掛けたのはビヨルン・ネッショー)。クリアで瑞々しい音作りの援護射撃を受け、鮮やかに駆け抜けていく③④⑤は、ハイレベルな楽曲/演奏/プロダクションの3拍子揃った、いつ何時聴いても心洗われる本編のハイライト足る名曲だ。
↑上で別の方が仰られている通り、TNT云々以前にHR/HM史に燦然と輝く名盤の一つですね。




102. ハルディン ★★★ (2012-07-28 20:42:04)

言うまでもなくTNT史上最高傑作である北欧ハードポップの名盤。3や5を筆頭にいい曲が満載です。トニー・ハーネルの超ハイトーンが歌い上げるポップなメロディ、ロニー・ル・テクロのヘンテコなセンス爆発のテクニカルソロが最後まで印象的。



104. MK-OVERDRIVE ★★ (2018-12-28 09:46:25)

Remember平成元年…と言いたいけど個人的に本作は5.のタイトルトラックを除いてリアルタイムでは記憶が薄い。個々の曲単位に聴けば中盤まで名曲クラスが並ぶが、終盤8.辺りから盛り"下がって"終わる感じがマイナスポイント。RONNI LETEKROのエゴなのか実験なのか知らないが必然性のない試みを介入させたためであろう。JLTの参加も話題になったが効果の程はと言うと?
レコード会社があまりプロモに力を入れなかったという話も聞く。前作に同じくシングルは5.3.の2曲のみ。それらばかりが原因ではないだろうけど、自国チャートで3位、USチャートで115位と前作を下回る結果になり、アメリカ進出ならず北欧メタルのままで終わってしまった"最高傑作"である。
もちろん普通にメロディアスHRとして聴く分には平均点以上だよ。自分が☆3つ付けた曲だけならね。




107. 失恋船長 ★★★ (2021-07-27 20:56:31)

前作の成功を受けて、更なる洗練度とコマーシャル性を高めてきた意欲作。トニー・ハーネルのハイトーンを武器に透き通るような透明度を誇るクリスタルサウンドを展開、時折、個性を剥き出しにするテクロのギターも、前作以上に出番は少ないがライブでは暴れるんだろうなぁなんて想像しながら、寂しさをイマジネーションで埋め合わせています。

とにかく振り切っています。清々しい程にやり切っています。そのやり切りぶりに少々、退屈な気分を味わうのですが、HM/HRの常識を覆すようなアイデアと斬新な切り口で、北欧風味満点のコマーシャルロックをやっている。ミント感たっぷりのメロディを際立たせるコーラスワークも大げさだが、機能させているのだからスゴイ。

個人的にはロックなエッジが足らん、スリルも薄まったと不満もあるのだが、それを飲み込ませた洗練度に舌を巻きますね。彼等の代表作は間違いなく今作と前作でしょう。そこに異論を挟む余地はないのですが、一度くらいギター多めの北欧マインド全開のサウンドも聴いてみたかった。売れるって難しいよ。売れ方次第では人生変わるもんね。




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