隙のない作品。前作よりもドライなプロダクションで生々しさ・重々しさを演出、多彩な楽曲を巧妙な流れの曲順で一気に押し切る作風は、テーマに置いた「戦争」を見事に音像として具現化している。絶妙なタイム間と効果的なブレイクを多用したアンサンブルもGOOD。 疾走系ナンバーはDIO辺りの正統的かつ様式美型HMだが、“RUSSIAN ROULETTE"、“HEAVEN IS HELL"、“WALKING IN A SHADOW"といったミディアム・テンポの曲の息詰まる重さに凄みがある。
ACCEPTは速い曲にもかっこいいのはあるけど、彼ららしいのはミドルテンポで重くて地響きコーラスがうなってる曲。だから、このアルバムではタイトルトラックが一番好き。速い曲のかっこよさならこのアルバムのT.V.WARやAIMING HIGHがいいけど、でも自分はBALLS TO THE WALLが一番好き。
ドイツを代表するメタルバンドと言えばHELLOWEENを挙げるものが多いが、このACCEPTもかつてドイツを代表するメタルバンドの一つでもあった。そしてACCEPTの最高傑作といえば通算4作目の「RESTLESS AND WILD」(83)もしくは通算6作目に当たる前作の「METAL HEART」を挙げるのが一般的だろうが、本作の「RUSSIAN ROULETTE」もそれに次ぐ傑作アルバムでもある。 まずはじめに本作の曲調を簡単に説明すると、前作の「METAL HEART」の流れを受け継ぐような曲調であり、純ジャーマンメタルサウンドとメロディックなサウンドが融合したかのようなサウンドスタイルと言えよう、本作のオープニングを飾る①はACCEPTの名曲のひつとしても名高いエネルギッシュなメタルナンバーをはじめ優れた曲も多く収録されているので聴き応えは申し分ない。だた前作と比較するとインパクトがやや薄い印象があり、サウンドスタイルも前作と酷似したような印象も強いが、作品自体は傑作アルバムというにはふさわしい内容と言ってもいいだろう。中には本作を最高傑作としてあげるファンもいるらしいいが、個人的には最高傑作というより「RESTLESS AND WILD」と「METAL HEART」に次ぐ傑作と言う評価として挙げる。ただACCEPTの入門者には本作よりもまず「RESTLESS AND WILD」もしくは「METAL HEART」をまず聴くといいがそれらの次に聴くとしたら是非本作を聞いてみては以下香だろうか? 今回の評価95P
1986年作 いわゆる充実期最後の作品 ACCEPTの真髄はと言えば、Fast As A SharkやBreakerのような爆走派とMetal HeartやBalls To The Wallなどのミドルテンポ重厚派に分かれると思います どっちが正しいとかは置いといて、本作はその二つがいい具合に両立しているおいしいアルバムです まあでもこのアルバムに収録されているミドルテンポの曲に「Metal Heart」の曲たちほどの重厚感があるかといえば、無いです(キッパリ) TV WARとかAIMING HIGHなどの疾走曲は申し分ないのですが、ミドルテンポ曲はMetal Heartを先に聴いていたこともあってちょい重厚感に欠けてるなと 逆にあのアルバムが異常なのかな? 断っておきますがそれらは凄く良い曲なんですよ ACCEPTの代名詞である男コーラスを積極的に取り入れてクオリティを保とうとする努力を感じました ジャケットもカッコよくてお気に入りアルバムです おすすめ!