1973年7月13日、EMI Recordsよりリリースされた1stアルバム。
Brian MayとRoger Taylorの在籍していたバンド「Smile」がQueenの母体となった。Smileは、1969年9月にシングル「Earth」(B面は「Step On Me」)をリリース。これはまったく成功せず、ヴォーカル兼ベースのTim Staffellが脱退。その後任として、Freddie Mercuryが加入。1970年7月12日のライヴよりQueenと名乗り始める。何人かのベーシストが加入と脱退を繰り返し、最終的にオーディションで加入したのが、John Deaconであった。1971年2月のことである。クイーンの英公式サイトでは、4人が揃った1971年を正式なバンド結成の年としている。
この1stアルバムは1972年にはすでに録音が済んでいたが、契約上の問題でリリースが延びたともいわれている。
当時としては音の加工(エフェクト)が多く曲構成も複雑で、当時のイギリスのメディアからは批判され、先行シングル「Keep Yourself Alive」共々、発表当初はチャート入りを逃したが、アルバムは『Queen II』発表後にチャート入りした。しかしながら当時からアメリカや日本での評価は比較的高く、ギターオーケストレーション、重厚なコーラス、クラシック音楽を基調としたハードロック、ピアノをフィーチャーした曲、ドラマチックな曲展開など、Queenとしての音楽的要素はすでに備わっている。
Recorded:December 1971, June–November 1972 at De Lane Lea and Trident Studios, London
Producer:John Anthony, Roy Thomas Baker, Queen