1993年発表の2nd。 TYGERS OF PAN TANG、THIN LIZZY、WHITESNAKEなど幾多の重要なバンドを渡り歩いてきた英国出身の天才ギタリストのJOHN SYKESがWHITESNAKE脱退後に始動させたバンドの2nd。1st時のメンバーだったトニー・フランクリンの脱退はバンドにとって大きなダメージと言われたが、ジョンのソングライティングに影響は無いし、トニーの後任として迎えられたマルコ・メンドーサのグルーヴ満載のベースラインも問題ではない。サイレンが鳴り響くと共に幕を開ける本作も前作同様楽曲が充実しており、ジョンのボーカルは確実に成長の跡が見て取れるし、ムーディーなギターも一層大人の雰囲気を増したように思う。AOR調の曲からファンクなものまでバラエティに富んでいて、ポップ過ぎると言われることのあるのも事実だが、作品として良く出来ているし決して駄作では終わることがない。ファンからはアメリカナイズされた作りとの批判もあったようだが、よりキャッチーになったと前向きに受け止めることが出来るのではないだろうか。個人的にはやんちゃなアートワークが好きだな。
根っからのブリティッシュだった1stと比べて明らかに明るくなった作風がまず、ファンの中では賛否両論だと思うが、個人的には全く問題なし。「WE ALL FALL DOWN」「CRY FOR LOVE」「RUNAWAY」「SAVE MY LOVE」「IM ON FIRE」なんかは今でもしょっちゅう聴く曲だ。ただ、やっぱ重厚で、ディープで壮大な1stにはかなわないな。作風云々もそうだけど、曲の出来が1stが上だもんね。でも、大好きな作品です。 ちなみに、このアルバムでプレイしているメンバーって(ライナーに書いてるけど)トニー・フランクリンとカーマイン・アピスなんじゃないのかな?ジャケットに表記されてるメンバーはライブ用か??僕には分かりませんが。。。
1993年にリリースされた2ndアルバム。ボートラ含め12曲で60分の作品。 1stは実に素晴らしいアルバムでした。そして、それに続くこの2ndも、なかなか良いアルバムですね。 前作のような、徹底してウェットでブリティッシュなHR作品ではなく、 変にカラッとしたノリの良い曲も何曲かあり、散漫な印象もありますが、 サイクスらしい味が出た曲も多く、聴く度に、やはり、ジョン・サイクスは大好きだと思う次第。 前作の方向性に近い③"Cry For Love"のようなダークな曲は最高だし、 疾走HR①"We All Fall Down"、哀メロが映える④"Runaway"や⑦"Save My Love"も大好きです。