VICIOUS RUMORSは1st~5thまで聴きましたが、4thにあたるこのアルバムが一番好きです。彼らがまさに一番脂の乗っていた頃、というイメージがあります。 特筆するのはやはりカール・アルバートのVoの素晴らしさ。正にHMを歌うためのような声です。あの力強いスクリームが今はもう聴けないと思うと、惜しい人を亡くしたと思います。 そして楽曲的にも非常に幅広いタイプの曲をどれも高い完成度で揃えてきたと思います。個人的には①“Abandoned"、②“You Only Live Twice"、⑪“End Of The Earth"が気に入っています。
熱いエネルギーをたたえたアルバムだ。超名曲と言えるような曲は曲は無いんだけど、そんな事はどうでもいいくらい全体のテンションが高い。前作のメロディー重視の作風から、リフとリズム重視の作風になっている。ヘヴィーで切れ味の良いリフと重厚なリズムは、聴いていて気持ちいいっす!とはいえメロディーが弱くなった訳じゃない。華麗なツイン・リードや、カール・アルバートのヴォーカルは健在!特にカール・アルバートのヴォーカルは、恐ろしいことに前作よりさらに進化している。力強くなったリフと互角に闘うパワーはホントに凄いし、「CHILDREN」や「WHEN LOVE COMES DOWN」といったメロウな曲では、表現力豊かに歌い上げる。HMシンガー数あれど、この人が一番だった。そんな魅力満載の名盤だ!
このアルバムはなんつっても最初の3曲と「DUST TO DUST」だね。 「DUST TO DUST」はカールがほんっとロニーみたいでなんかものすごい説得力! 「STRANGE BEHAVIOR」の低音もロニーっぽい。そうかと思えば「CHILDREN」の高音はジェフ・テイトに似てる! 後半もお遊びの入った「SIX STEP SISTERS」やWHITESNAKEのようなバラード「WHEN LOVE COMES DOWN」などなど、テンションは落ちない。 でも前半の4曲だけでもとが取れておつりがくるどころか倍返しって感じ。
非常にはっきりとした『正統派ヘヴィ・メタル/パワー・メタル』を披露しているアルバム。 プロダクションはヘヴィで、ギターの音は気持ち良いですね!スネアの音も凄く好きです! バンドの演奏力も大したのもで、リードギターはテクニカルで聴き応え十分。「え~、ヴィニー・ムーアのギター聴きたかったのに脱退してんのぉ?」と嘆いた俺も満足のプレイを聴かせてくれる。 リズム隊も先ほど言ったように気持ちの良いサウンドで叩き出されるドラム、パワフルなベースと申し分ない。 ヴォーカルはパワフルなハイトーンが良く映える。上手い!それにハイトーン一辺倒じゃないのも良い! 曲の方は若干好みと違ったけど、"甘さ"が上手い具合に排除されていて、メタルらしいメタルを聴きたい人にはもってこいのタイプ・出来だと思う。パワフルな楽曲が多いのも魅力的。一番好きな曲はラストの「ENDS OF THE EARTH」かな。 正直、ちょっと古臭い音(音質の話ではない)だと俺は思ったけど、まさかそんなことを気にする人はいないと思うので(いや、いますね/笑)「メタルらしいメタルが聴きてぇな~」なんて人にはお薦め。