デビュー時がそのバンドの歴史の中で最も勢いがあるということはざらだがこれはその典型(VanHalenがその点で最高なのだが)。2枚目以降の「メタルファンク」も勿論いいのだが、一番ロックなのはこのアルバムだ。VH3でのゲイリーのイメージがあったのでこのバンドにはあまり興味は無かったが、11番のPlay With Meを聴いて180度意見が変わった。スゲェぶっ飛んでると思った。
'89年発表のデビュー・アルバム。 まだ良質のアメリカン・ハード・ロック・バンドの1つといった感じであるが、ファンキーなサウンド、ヌーノ・ベッテンコートの超絶技巧ギター・プレイといった個性はこの時点で既に確立されつつある。 ノリのいいキャッチーな「WIND ME UP」、コーラス・ワークがこのバンドならではの「KID EGO」、美しくドラマティックなバラード「WATCHING,WAITING」、ヌーノの華麗なギター・ソロで幕を開けるVAN HALENのようなサウンドの「MUTHA(DON'T WANNA GO TO SCHOOL TODAY)」、ファンキーに疾走する最もEXTREMEらしい「TEACHER'S PET」、ヘヴィなリフの「FLESH & BLOOD」、トルコ行進曲で始まる完成度の高いハード・ロック「PLAY WITH ME」がお気に入り。