IRON MAIDEN史上最高のメロディアス盤。 『NUMBER OF THE BEAST』より加入したブルースは、IRON MAIDENに曲の広がりを与えたが、歌えるボーカリストの加入により、楽曲が一本調子になり、このバンドの特徴でもある変調もかなり減った。それでもボーカルの力量により、メロディアスに聴こえていた。 この状況に危機感を持ったスティーブが、このアルバムでブルースを曲作りから排除し『KILLERS』より加入のエイドリアンを曲作りに積極登用している。 ①④⑤⑧のNWOBHMの典型的なHARRIS-SIDEと新しい方向を示唆したメロディアスな②③⑥のSMITH-SIDEにMAIDEN最速ナンバーの⑦が加わった楽曲郡をブルースの伸びやかなヴォーカルが、まさに新生"IRON MAIDEN"を示唆している。(これは近未来のエディーのアルバムジャケットでも明らか) しかしながらこの体制は長続きせず(そりゃ~ブルースが黙ってない!)この攻撃的なアルバム以降コンセプトアルバムをはさみ、安定感を求める受身的なMAIDENになってしまった。
何故か僕はこのアルバムを持っていなかった。知っている曲は"Wasted years""Heaven can wait"の2曲だけだった。多分、買うのを忘れていたのだと思う。だから、今日中古で買った。ギターの音がなーんとなくのっぺりしてるのとドラムがなーんとなくへこい(ニコはこんなもん?)のを除けば素晴らしい内容だと思う。スティーヴ・ハリス担当の①⑤⑧はまちがいなく名曲だと思うけどなあ。①か⑤、ライヴでやって欲しいなあ。エイドリアン・スミス担当の曲も良い出来だ。③なんてとてもいい曲だと思う。ブルース・ディッキンソンは曲作りに関わっていないけど素晴らしい歌唱を披露。⑧のサビの歌唱なんて最高だなあ。
「IRON MAIDEN」の中で2番目に好きなアルバムで、すべての曲が素晴らしい。発売当時はシンセサイズド・ギターを導入したことに対して賛否両論を巻き起こしたが、逆にシンセギターじゃなかったらこのアルバムは個人的には好きになっていなかったと思う。特に一番感動したのは、1曲目の「CAUGHT SOMEWHERE IN TIME」の近未来的なギタ・ーソロだ。またアルバムのジャケットも雰囲気にぴったりである。
これもまたお勧めだ!シンセ・ギターの導入で音はポップになったが、曲まで変わってしまった訳じゃない。「WASTED YEARS」「HEAVEN CAN WAIT」はポップでキャッチーな曲だが、どちらも素晴らしいメロディーを含んでる。個人的には、後半の名曲「DEJA-VU」が一番好きだなぁ。全編に渡って美旋律が満載!まぁあえてケチをつけるとしたら、ジャケットの所々に出てくる「変な漢字」ぐらいかな(笑)!
多分、「収録曲のクオリティにばらつきがない」という観点からの最高傑作がこれじゃないかと。その分、ベストアルバムに入りやすい「決定打」に欠けるとも思われますが。ガンマ・レイとかに影響与えてそうな①、④、MAIDEN随一のハードポップ②、ロックンロール系③、個人的なハイライトの⑤、寂寞感漂う⑥、デイヴ・マーレイが関わった隠れた名曲⑦、MAIDENの大作系の中でも「FEAR OF THE DARK」、「HALLOWED BE THY NAME」に次ぐと思われる⑧.素晴らしい。ただし、なぜか本作からMAIDENは欧米での評価、及びミュージシャンからの評価が低くなってしまった。インタヴューでMAIDENからの影響を語るバンドの多くが、「MAIDENは5thまで」とかいうことが多い。特にスラッシュ勢、メロデス勢とか。多分だけど、この作品以降の作風が、多少の差こそあれど、初期の彼らにあった「野性」、「狂暴性」、「荒々しさ」、「異端性」等が薄れ、それに代わり「洗練性」、「優雅さ」「ポップ感」、「プログレ的な構築性」等が現れてきたことによるのかも。後期MAIDENは現在でいうとメロ・スピ系、プログレ・メタル系、ジャーマン系への影響力が大だと思う。あと音質もどんどんマイルドな感じになっていったと思う。だからこそ・・・。今となっては信じられなくとも、ブルースがぬけて、ブレイズが入ったことで、彼の直情的VoによりMAIDENに往年の(特に1st~2rdのころ)の荒々しさが復活することを期待する意見も多かった。結果としては見事に食い違ったわけだが。 脱線したけど、このアルバムはMAIDENの転機の作品。歴史的にも意義深いし、クオリティも最高。初心者がこれから入っても問題なし。
当時は叩かれまくったらしいけど、捨て曲なしの名盤ですよ! 「CAUGHT SOMEWHERE IN TIME」「WASTED YEARS」「SEA OF MADNESS」「HEAVEN CAN WAIT」「THE LONELINESS OF THE LONG DISTANCE RUNNER」などは疾走してて特に好き。
このアルバムはほかのメイデンの作品にはない透明感みたいなものが存在していて(ギターシンセの活用によると思う)名盤とは思わないけどいいアルバムではあると思います。 曲は「WASTED YEARS」、「STRANGER IN A STRANGE LAND」がお気に入りですね。なんか後者の曲についてはあまり語られてないですね~(泣) 個人的には名曲のひとつに入るんですが。
至高のクオリティーを誇る超傑作。この時期のMeidenのヴィジョンと創造力のすさまじさを、当時を知らない人間にもありありと思い知らせてくれるアルバム。純粋な曲のよさでは、おそらくこれがベストでは。 最初に聴いたのはThe Number of The Beastですが、私を完全にひざまずかせたのは次に聴いたこれでした。私をMaidenの崇拝者にしただけでなく、本格的にHMの世界へいざなったモノリス的作品です。
「ドラマティックでイメージ豊かな音楽を愛する人すべてに贈る感動の名作、あの世の門をくぐる前に何が何でも聴いておきなさい!!」と説教師のごとく叫びたいところですが、あまりの力作ぶりが祟ってか、真っ先にこれを聴くとかえって凄さが伝わりづらいかもしれません。 とりあえずThe Number of The BeastやSeventh Son of Seventh Sonあたりで第一の洗礼を済ましておき、その次に、「始めから二番目のもっとも偉大なもの」として、「永遠の歓びをもたらす楽園のフルーツ」であり「焼き尽くす愛の至福の炎」である本作に触れるようにすると、より素晴らしさが味わえると私は確信しています。
十分に時間をかけただけあって、捨て曲なしの完成度が高いアルバムに仕上がってると思います。 多少ソフトにもなってるし、メロディアスだし聴きやすいと思います。 "Caught Somewhere In Time"・"Wasted Years"・"The Loneliness Of The Long Distance Runner"・"Deja Vu"なんかは特に最高です~。 余談ですが、ジャケの「警告:白ニキビ」、「玉井」、「浅田 彰」などの怪しい日本語の看板が気になる(笑)。
自分が初めてメイデンにハマったタイトル曲を始め、オープニングのメロディーがカッコいい2、アダルティーな雰囲気が漂う6、古代史の勉強に役立つ(かもしれない)8などが収録されており、メイデンの全盛期を彷彿とさせる一枚。過去の名曲を未来に語り継ぐために作られたと言っても過言ではないでしょう。ジャケットはメイデン随一の完成度、エディのカッコ良さに一体どれ程のファンが魅了されたでしょうか?シンセギターを使おうが、ジャケットに載ってる「白ニキビ」の存在に注意しようが、時空を制した彼等を止めることは出来ません。一度聴いたら頭から離れられない、そんな凄さを持ち合わせたアルバムがこの"Somewhere in time"なのです。