まさしくHM/HR史上に残さねばならないクオリティを備えた激・名盤!メイデンの殆どのアルバムを凌駕する楽曲・アレンジの素晴らしさ、そしてブルースの歌唱の見事なこと・・・全編捨て曲などなく、各曲に巧妙に仕込まれたフックの数々は、確信犯的なメタル職人たちだからこそ可能な熟練の趣きである。Roy Zとエイドリアン・スミスの贅沢すぎるツインギターも濃厚な味わいで泣かせにかかる。 そして、今現在出回っているリマスター盤に収録されているボーナス・トラック!これが実に素晴らしく、中でも“Return Of The King"は感動的なツインギターのハモり満載のアップテンポな楽曲で、完璧なHRの名曲である!これは本当に素晴らしい。へたするとブルースの音楽活動歴の中でも、5本の指に入る・・いや3本か?(まぁ何本でもいいんだが)とにかく必聴!!
このアルバムはブルースがメイデンに復帰してから後追いで聴きましたが、なんと素晴らしい内容なんだと思いました!偉大なバンドにいてその後ソロ活動してここまで完成度の高い作品を作れた奴が他にいるだろうか?同じような境遇のロブのHALFORDのアルバムより正直全然いい(あれはあれで好きだが)。捨て曲などないし、全体のクオリティが恐ろしく高い。スピードチェ-ンがあるわけじゃなし、前作の「ROAD TO HELL」みたいなキャッチ-な曲があるわけでもない。しかし、聞き手をここまでねじ伏せてしまうとは、ブルース、恐るべし男だ。 あとBURRNの評価の低さは個人的にブルースにメイデンに戻ってもらうために、わざとやったんじゃにかって気がする。
IRON MAIDENの看板ヴォーカリスト(リリース当時はまだ離脱中だったが)、ブルース・ディッキンソンの5thソロ作。TRIBE OF GYPSIESの実力派メンバーらに加えMAIDENを離脱して放浪中だったエイドリアン・スミスをバックに従え、さながらサバスやカテドラルを思わせるほどにドゥーミィなヘヴィさとどこか神秘的な雰囲気を纏った正統派メタルを展開。破壊力抜群の1や4を始め5や7のような展開の妙技を堪能できるプログレ大曲、サイケデリックな浮遊感と憂いに満ちた10と聴き所は多く、MAIDEN時代とは一味違う魅力が満載。ウィリアム・ブレイクの作品を引用したアートワークや錬金術等をテーマにした歌詞と深みのある世界観も特徴で、それらが楽曲のムードと絶妙にリンクしているのがいい。