1998年5月5日、Music for Nationsよりリリースされた3rdアルバム。
「血の伯爵夫人」という異名を持つハンガリー王国の貴族Elizabeth Báthoryを題材にしたコンセプトアルバム。
ギタリストのStuart Anstis、キーボディストのLecter、ドラマーのNicholas Barkerが本作を最後にバンドを去った。
UK Albums Chartにおいて全英48位を記録。アメリカ国内でも10万枚を超えるセールスを記録した。
Kerrang!誌は2000年に"essential black metal"のトップ10に本作を選出した。
Recorded:DEP International Studios/Abattoir Studios, Birmingham, England, January–March 1998
Producer:Jan Peter Genkel and Cradle of Filth
3. el ★★ (2001-08-25 14:15:00)
それはそれは新鮮だった。低音シャウトのお約束にうんざりしていた俺だったが
まさかここまで高音域で悲鳴のごとくシャウトするなんて・・・。
世間様ではコレが彼らの最高傑作とするところ。ただドラムの音が最悪。
スネアなんてチポチポ言ってて(特に②)軽すぎる。不協和音のごとく髪も逆立つ(笑
まぁそれは言いすぎかもしれんがもう一回ドラムだけ録り直して欲しいよね。
VENOMのカヴァーもカッコいいしメイデンのHALLOWED BE THY NAMEのカヴァーは
最初、マンソンか?って感じがした。ジャケのアートワークが素晴らしい。
5. 康介 ★★ (2002-09-23 21:22:00)
このアルバムはまさに〝聴くホラー〟
恐ろしく美しいです。
強烈なのが聴きたい人はお勧め。
まさに断末魔というべきボーカルは唯一無二。
6. KILLERQUEEN ★★ (2002-11-28 13:36:00)
ここまで素晴らしいコンセプトアルバムは普遍的なロック界においても、そう簡単には見つかるものではないでしょう。何よりも視覚的効果が凄い。歌詞を読みつつこの音を聴いていると、エリザベス・バソリーの残虐で呪われた生き様が頭に浮かんできます。
耽美、恐怖、激烈が絶妙にブレンドされた傑作です。
7. ヴィレ ★★ (2002-12-05 14:03:00)
IRON MAIDENのカヴァーは、本家よりこちらの方が好きです。余り古典趣味で無いので・・。
初めて聴いた時はかなり怖かった。でも、何が怖いって何度も聴いて居る内に、怖さを感じない自分がコワイ。
10. うにぶ ★★ (2003-03-08 01:51:00)
クレイドル・オヴ・フィルスと言えば、ブラック・メタルとはいえ悪魔崇拝などの真性の奴らとは違い、エンターテイメント性の高い売れ線バンド…などと思っている人にはこのアルバムを。
メンバーが犯罪に走るようなプリミティヴ・ブラックの奴らのアルバムよりもこっちの方が恐怖を感じます。つくりものの恐怖と言えばそうですが、ホラー映画や小説だってつくりものだけど怖いですからね。
題材が若い娘の生き血を浴びて若さを保とうとしたエリザベス・バソリー(バートリとも言いましたっけか)伯爵夫人ってだけでも震えがきます。しかもアルバム1枚丸ごとそれ。(ボーナス・トラックのカヴァーも拷問器具アイアン・メイデンに引っ掛けた?)
血の浴槽につかってるジャケからしてヤバすぎ。『鬼女と野獣』って題は少し笑えますが…。
美しくも邪悪な雰囲気に満ちた演奏、常軌を逸したダニの多彩で独特なヴォーカル・パフォーマンス。妖気を漂わせるまでの美と残虐性の対比……極上の暗黒芸術です。
しかし気軽には聴けないなぁ、このアルバム。凄いけど聴く頻度は低いです。夜にホラー小説を読みながらなんて聴けない~。