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SABBATH BLOODY SABBATH (1973年)
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SABBATH BLOODY SABBATH
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解説 - SABBATH BLOODY SABBATH

1973年12月1日、WWA/Vertigo Recordsよりリリースされた5thアルバム。
彼らの持ち味であるスローでザクザクとした曲調をさらに押し広げただけでなく、今までになく創造的でプログレッシヴなアルバムを作り出すため、シンセサイザーやオーケストラによる編曲を導入した。
前作「Vol. 4」の制作後、バンドは1曲も作れないほどのスランプに陥る。新たなアイディアを得るための試行錯誤の末、ギタリストのTony Iommiは、タイトル・トラックのギター・リフを偶然に発見、「Black Sabbathを救ったリフ」と呼ばれている。。
「Sabbra Cadabra」には、YesのキーボードプレイヤーだったRick Wakemanをゲストに迎えている。そのほかの曲では、Black Sabbathのメンバーがキーボードをプレイしている。


Recorded:September 1973 at Morgan Studios (Studio 4), London
Producer:Black Sabbath
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. demmy ★★ (2001-07-14 01:36:00)

これも名盤の1つに挙げるべきではないでしょうか?
従来の路線とは少し趣が異なり実験精神が旺盛なアルバムとなってます。
1,4などの名曲も収録されておりすばらしい内容となってます。ぜひお聞きあれ。




2. el ★★ (2001-08-19 09:55:00)

そうだよね、demmyさん。コレは名作ですな。
個人的に好きなのは1,2,4,5,6かな?
SABBATH BLOODY SABBATHという信じられない超名曲があるし
SABBRA CADABBRAという物凄く濃い世界観を封じた名曲もある。
極めつけはKILLING YOURSELF TO LIVE。これも堪らんですわい。
1曲目以外はちょっと聞き込まないと難しいかもしれないが
これがまた聞き込むとどうしようもなくハマれるアルバムだ。
アナログシンセやジャジーな?ピアノも入ってたり
実験性満載。Vol.4に比べ泥臭さは減少してるが
初期と中期を結ぶに相応しい作品です。いいよコレ。




3. クーカイ ★★ (2002-10-06 11:19:00)

'73年発表。5th。本作の特徴はシンセサイザーを使ってちょっと遊んでみましたってところ。
とはいえ、前作までにつかんだ方法論を全く無視したのではなく、自分達の持ち味の一つであるキャッチーさ(言い換えれば"軽快さ")やポップな部分を、もう一度整理しなおしてわかりやすく提示して見せたのだと思う。
ここ日本じゃ名盤というと、1stや2nd、ちょっとひねったファンだと3rdや4thを挙げる人が多いが、この5枚目の本作も名盤である。
笑っちゃうのは、シンセを使った曲が両極端だってこと。4曲目の「SABBRA CADABRA」にはシンセにYESのリック=ウェイクマンが参加。図太いギターに負けることなく、しかも違和感を感じさせずにシンセとピアノでフレーズを織り込んでいる。
リックは、かのNYのロック詩人LOU REED(VELVET UNDERGROUNDのリーダーだった人)の1stにも参加しており、'70年代初頭はセッションワークで稼いでいたと思われる。というか、職人肌だから呼ばれれば音楽性に関係なく何処へでも行く。ある意味結構無節操。
6曲目「WHO ARE YOU」のシンセはギーザーが弾いているのだが、これが可笑しい。絶対にこの「ミニョーン」という音を使って、妖しげでしかもキャッチーな楽曲を作ってやろうと画策したのに違いない。個人的にはこの1曲だけで「買って良かった」と思った。
いやもう、実のところ2ndと同じくらい好き。いとおしい1枚。




4. metron ★★ (2003-01-30 00:32:00)

オジー時代じゃこれが一番好きです。
特に#1.2.4.5.7.8がいい!
6もサバスで聴くと逆に新鮮に響いて悪いとは思わない。



5. Kamiko ★★ (2003-09-05 21:39:00)

オジー在籍時サバスとしてはかなり好きな盤。
楽曲構成のコンポジション自体に特に大きな変化はないと思うが、キーボード等のアレンジが加わり、新しい方向を志向する姿勢が感じられる。とはいえ、敷居が高くなったかと言われると、むしろ逆で、3rdと4thほど濃厚なトリップ感がなくなり、2ndのような万人向けな作品に再びシフトしたように感じる。
とはいえ、もともとある狂気な世界が薄れることなく、初期作の中で特に血生臭さを感じる作品であり、ドロリとした雰囲気とオジーの声が絶妙にマッチしている。
1stが悪魔的な黒を感じさせる作品だが、この作品は、ジャケのイメージやタイトル曲の血生臭さから鮮血の赤を感じさせるところが大きな魅力だ。




6. ETOO ★★ (2003-09-28 03:08:00)

おいらもこのアルバムがオジー時代では一番好きだね!!!



7. エビフライ ★★ (2003-09-29 01:19:00)

サバスの第一の衝撃が「ブラックサバス」なら第二の衝撃はこの「サバスブラッディサバス」ではないでしょうか?全曲好きですがやっぱりタイトルチューンです!マジで20年以上聴いてます。ヤバイかな?でもどうしてもCDに手が伸びちゃうんです。駄目だ、やめられない、オジーの声でイキソウになっちゃいます。「スパイラルアーキテクト」も聴いて寝ますね。



8. 柴が2匹(会社から) ★★ (2003-10-27 18:32:00)

面白いアルバムですね~、アイオミさん自身がフルート吹いてみたりして。
曲調の変化も少しずつ激しくなってきてるとこも素敵です。




9. STORMBRINGER ★★ (2003-12-31 18:21:00)

オジー時代の中ではなかなかの出来だと思う。別にこの後のオジーの声が悪いとは言わないけど、この頃のオジーの声は高い声までちゃんと出てて良いと思う。『REUNION』の中の「SABBATH BLOODY SABBATH」はフェイクしているけど、この頃はちゃんと高いところも出ているし。
名曲の数も多いと思う。タイトル曲も良いけど「SABRA CADABRA」も好き。




10. エビフライ ★★ (2004-01-06 22:33:00)

このアルバム、評価低すぎるよな。個人的にはオリジナルサバスの中では1,2位を争う程好きなアルバムなんだけどな。タイトルチューンが有名すぎるってのもあるけど他の曲も実に味わい深い曲が沢山有ります!「サブラカタブラ」で逝っちゃってください。



11. ら~しょん ★★ (2004-01-25 21:47:00)

オジー期サバスでは一番よく聴いているアルバム。
シンセやピアノ、フルート、ヴァイオリンなども使用した実験性に富んだ曲が多いせいか、前作以前に比べるとぐっと洗練された印象がありますね。
Sabbath Bloody Sabbath、A National Acrobat、Sabbra Cadabra、Killing Yourself To Liveなど優れた名曲も多いが、
個人的にはWho Are You、Spiral Architectのような異色(?)の曲の方が印象的なんですよね。




12. 帝王序曲 ★★ (2004-08-14 23:56:00)

これまでの持ち味に華麗さが加わり、スケールがより壮大になった。
従来のスタイルにこだわらず、あらゆる楽器を使用した実験精神を評価したい。おかげでこんな面白みのある味わい深いアルバムに仕上がった。
それでもSABBATH特有のダーク&へヴィネスは健在。聴き込んで、さらに聴き込んで深みにはまる名作。




13. たろたろ ★★ (2004-10-30 00:17:00)

私も聞く量がかなり多いアルバムです。#1.2.5は大々好き。凄く落ち着いて聞けるアルバムです。音がバランス良いですよね?なんとなくねぇ~。



14. エビフライ ★★ (2004-11-16 11:15:00)

ある意味サバスの絶頂期のアルバムかもしれない。タイトルに「サバス」を付けたのも1stの「ブラックサバス」以来の「サバスブラッディサバス」じゃないですか。それにしてもこの当時の彼らのプレイは凄まじい!これは「ロック」と言う名の「芸術」です。とにかく捨て曲無し!(捨て曲って言う言葉は嫌いなんですが)特に際立っているのがオジーのVoとビルのdrですね。上手さ、味、テンション、等々最高だと思います。オジーのVoはとにかく凄いです。勿論今の年齢のオジーにキツイ高音域の曲ばかりですが、とにかくオジーの最高のVoがここに在ります。
そしてビルのDr、、激しいのに何か安心出来るプレイですよね。この人、マジで上手いですよ。よくイアンペイスがハードロック界で唯一スウィング出来るドラマーだと色んな雑誌で取り上げられていますが、ビルのDrを忘れちゃいけない!彼こそジャズ畑で鍛えぬかれたハードドラマーなんだ!!でなきゃこんな凄いバンドで太鼓たたけないでしょ。ただ正確にリズムを刻めば良いってもんじゃないんですよ。「味」ですかね?彼がDrをたたくと曲が数倍良くなっちゃうんですよね。あの名作「ヘヴンアンドヘル」がこんなに高い評価が得られたのもビルとギーザーのリズム隊の驚異的なプレイの賜物だと思っています。しかし「サバスブラッディサバス」は一生聴き続けるアルバムですね!



15. PZC ★★ (2004-11-27 01:40:00)

名盤。
who are youのアクの強いアナログシンセが個人的にツボです。



16. 夢想家・I ★★★ (2004-12-14 22:32:00)

実はこのアルバムあたりからトニー・アイオミのギター・サウンドが変化して来ていて、胃のもたれるような低音の重みは減少し始めるのですが、楽曲の素晴らしさに加えサウンド・アレンジ面でも大胆な試みがされていて非常に聴き応えがあります。
Ozzyのヴォーカルもまさにこの頃が絶頂期! 素晴らしい声の張りと艶、信じられない高さのキーを余裕で出しています。
Ozzy時代のSABBATHのアルバムの中では最もキャッチーで取っ付き易い作品ではないでしょうか。




17. ライキチ ★★ (2005-01-07 20:48:00)

評価低いな~。このアルバムも余裕で名盤だ。
①④⑧が最高。このアルバムと次のアルバムSabotage辺りでのオジーの歌唱はかなりいいですね。元気もりもりです。
サブラカダブラってピンクレディとかキャンディーズ辺りのアイドル歌謡曲にパクラレている気がするんですが・・・。気のせいかな??




18. セッキージョーダン ★★ (2005-01-10 03:38:00)

これは名盤ですって。
寝るときに部屋を真っ暗にして目をつぶって、聞いてみてください。
あえて抽象的に言いますが、『最高』ですよ。
ドラマティックなんですよ。実は!




19. エビフライ ★★ (2005-03-31 00:01:00)

あの~、これは最強の名盤の中の一つですよね?ポイントとかアルバムの順位は気にしない
と言いながらもやはり気になりますね。サバシストの中では今一つなんでしょうか。曲、
演奏とも素晴らしいと思うのですがどうでしょうか。このアルバムも他のアルバムと同様に
20年以上聴いていますが飽きません。それどころかもっとハマッテ行きそうです。
キーボードが結構フューチャーされていますが、サバスらしさを損ねてもいませんよね。
未だに「血まみれの~」のイントロから鳥肌立っています。



20. ばとるあー ★★ (2005-06-04 21:58:00)

自分としては、ここでオジー期の頂点でしたね。
ところで、内ジャケの上半身裸の四人は何を表現したかったのでしょう?



21. Speedy Wonder ★★ (2005-07-01 22:55:00)

中坊の時初めて買ったSABBATHのアルバムがコレコレ!
初っ端「SABBATH BLOODY SABBATH」のリフにはビビリまくり
何だこの音は!と思ったっす!どうやら中学生の俺には刺激が強過ぎたようです。
なので当時は「LOOKING FOR TODAY」が一番好きでした。



22. せーら ★★ (2005-08-16 22:37:00)

今更語る必要もないくらいの傑作だから書き込みが少ない、とポジティヴに捉えることにします 笑
OZZY時代の作品ではこれが一番取っ付き易い。
何故かライブの定番曲は少ないですが、「A NATIONAL ACROBAT」「SABBRA CADABRA」「WHO ARE YOU」...と、タイトル聞いただけで震えがくるほどの名曲ばっかし。
次作もそうですが、OZZYの声が狂気的なほど絶好調なのは、薬物パワーの後押しがあったからなのでしょうか。うーん恐ろしい。




23. エビフライ ★★ (2005-09-02 11:23:00)

堕天使ルシファーの生まれ変わりであるオジーの「物理的なピーク」がここに有ります。
決して機械的に変えた物では無いオジーの最強のVoが聴けます。何処かのページにも書いて
ありましたが、「オジーとジャニスの声がオーバーラップする」と。
メタルファンの諸君、機会が有ったらアルコールとドラッグで10代で故人に成ってしまった
最強の女性Vo「ジャニスジョプリン」を聴いてほしい!オジーの声質で高音域が出ている
このアルバムは凄い!有る意味女性的な声である。決してオペラ的な高音域唱方ではないが
人間の凄まじい程の魂がこの「血まみれの安息日」におけるオジーのヴォイスだ。
オジーは歌が下手?冗談じゃない。特に日本人はヴィブラートが美味くかけられると上手いと
思ってしまう傾向が強いが、そんな事は北島三郎とオペラ歌手にまかせておけば良い。
このアルバムに置けるオジーの歌唱は「イエス」の「ジョンアーダンソン」に近い物も有る。
このノンヴィブラートの天空に突きぬけるヴォイスは「ロバートプラント」にも通じるもの
が有ると思うのは私だけであろうか。「スパイラルアーキテクト」を聴いてくれ。ハイトーン
好きなら悶絶する程のVoではないか。
「サバス」のページで読んだ事が有るのだが、オジーが一ワルガキだった頃、声が女みたいに
高くてバカにされていた、、らしい。でも良かった、既にルシファーが宿っていたんだから。



24. メメタァ ★★ (2005-09-15 01:00:00)

エアロスミスでいけば「DRAW THE LINE」にあたるかな、とにかくテンションの増減が凄まじい、「KILLING YOURSELF TO LIVE」~「WHO ARE YOU」の流れはたまらない。
それにしても「お前は誰だ!」って・・・。



25. noiseism ★★ (2005-09-23 16:46:00)

いきなりGreatなリフから入る。当然、名盤。



26. はちべえ ★★ (2005-09-29 16:08:00)

後のオジーのソロと後期サバスの方向性が一致していた名盤。一曲目を聴いてみたら分かるhずである。あぁ、この暗黒美がサバスにはもう戻らないだろうな。オジーはもはや暗黒美という黒い芸術よりも自分や家族が大事とみている。「血まみれの安息日」。こんな名曲はそうそうないと思うがなぁ。



27. ELTUPA ★★ (2006-09-13 22:09:00)

飛び抜けて凄い名曲があるのに評価がイマイチなのが納得いかん。



28. ゼンダ ★★ (2006-09-23 19:15:00)

やっぱりこれもいいですね。タイトル曲は勿論ですが、ぼくにとっては噛めば
噛むほど味が出るスルメみたいなアルバムです。



29. Dr.Strangelove ★★ (2007-02-11 11:24:00)

少々明るすぎるかな?
しかし完成度は高いアルバム。
名作だろう。




30. トラッカー ★★ (2007-02-25 09:05:00)

サバス史上完成度、洗練さの高さでは群を抜いているんじゃないでしょうか。「まだ1st
から5thまでしか聴いていませんが、、、」非常に聴きやすいアルバムだと思います。
色々なアイデアがグループに泉のように湧き出た頃なのでしょう。チョツト重厚さは抑えられているようにも感じますが。個人的には1曲目のサビの部分と3曲目のFurff,4曲目のSabbraCadabraが特に気にいっています。「ほかの曲も秀作揃いです、、」3曲目のFurffはなんかムシャクシャした時に聴けば心が洗われるようで凄くいい曲です。楽器隊の演奏も素晴らしくvoオジーさんはこれまで以上の歌いぷり、歌いまわしでこのアルバムを傑作に仕上げています。



31. bf109 ★★ (2007-04-23 03:24:00)

評価が低いのはみんながサバスに求める所が違うからだろうか。
メタリカもカバーしてたSABBRA CADABBRAを始め傑作リフがゴロゴロ入ってる。
いやはや凄いっすわアイオミさん



32. ウカア ★★ (2007-07-04 08:57:00)

実験意欲の高さと完成度の高さではサバスでもトップクラスのアルバムだろう



33. モブルールズ ★★ (2009-04-26 11:20:00)

もちろん名盤



34. 京城音楽 ★★ (2009-05-27 15:04:00)

アレンジが複雑になり聞き込まないと良さがわからない曲がある。
しかし邪悪さはいまだに失われておらず、すばらしい完成度の作品。
これまた名盤!!



35. はっちゃん ★★ (2009-06-03 00:20:00)

HEAVEN AND HELLなんかより断然良い。
アイオミのリフも「SABBRA CADABBRA」に代表されるように
初期の重さとは違った突き抜け感がある。
加えてオジーの歌唱は常軌を逸した狂おしさ。かつてここまで狂気の入った
ハイトーンは出していなかった。
新機軸のシンセ導入も彼らの世界観を増幅させてるように響く。
サバスの多様な面が聴ける佳作。




36. ムッチー ★★ (2009-06-29 06:48:00)

1973にリリ-スされた5thアルバム。全8曲で42分の作品。
それまでと比べて、明るい要素が増えた印象がありますね。
また、キーボードも大胆に導入するなど、実験的な作風も目立っているので、
キャッチーでいて、かつ、奥深さのある作品に仕上がっていると思います。
SABBATH作品中、最も聴いていて楽しいといいますか、面白いアルバムですね。
ただ、貧弱なサウンドプロダクションが唯一のネックですかね。




37. 失恋船長 ★★★ (2020-06-19 14:42:02)

個人的にはサバスのカタログの中で最も聴き返す頻度の高いアルバム。それまでのブルースロックから派生したハードロックサウンドの源流たるサバスティカルサウンドに、鍵盤楽器を巧みに盛り込み音楽性に広がりと可能性をもたらしている。
また、初期の頃の悪魔的と表現されるようなギミック気味の曲も抑え、色の付きすぎたキャラクターからの脱曲も目指しているようで面白いのだが、アルバムタイトルが悪魔的なのが、いろんな意味で面白い。
④ではリック・ウェイクマンがゲスト参加、派手目のソロまでぶち込み、オジーと手を切った時代にも通ずるスタイルを示しており、プログレ的なアプローチが実験的な要素で終わっていないのが凄い。
⑤みたいな曲を聴くと、前作がアメリカンマーケットで想像とは違う形になったことに対する、新たなる表現方法として、より突っ込んでいる印象を受けたりと、売れる事での意識もヒシヒシと感じるも聴きどころ。

やはり①のような曲にこそアイオミ節を感じるのだが、朗らかで軽い声のオジーには⑤のような曲が似合う。
後年、ロニーと組んで造り上げた音楽性との類似点も、この時点で発見出来たりと聴き返すたびに新しい発見があったりすのだが、同時にオジーの声では、拡散する音楽性を受け止められないという、限界をチラつかせたのも印象的。

若い人から、サバスは悪魔的みたいなことを言われたことがあるのだが、それは1stの一発目みたいな曲もあるということ、ギーザーが魔術的な歌詞を書いたとか、初期頃はロウソク一本たててうしろの百太郎呼び出したとか、逸話が先行しているだけで、音楽性は全般的に、ジャムセッションを中心に曲作りを行うガチのバンドだったというのを教えてあげたい。ジャズ・ブルースロックからの派生形、そこにバーミンガムロック等と形容される後ろ暗さが交わったのが、悪魔的な背景にあると言いたい。
ワタクシもメタルに触れた当初、良くサバスは悪魔だ魔術だ等と、言われたが、全然理解できなかった。むしろ、情報を頭に入れ、こういう音を悪魔とか魔術と言うんだと言い聞かせて聴いたくらいだ。そんな偏見を持たずにフラットな感性で聴ける若い人には、妙な壁を作って欲しくない。
普通にカッコいい70年代のロックバンドであるという事が理解できる。このアルバムは、複雑な構成にも果敢に取り組み、自分たちの可能性を広げた意欲に溢れる名盤。



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