4th Legacyの方向性を突き進めた1枚。前作を聴いた僕は、本作を聴いたとき最初、インパクトをあまり感じなかったんだけど、何回か聴いているうちにじわじわ、本作の魅力に取りつかれていった感じがします。ロイの透明感溢れるハイトーンは本当に健在(声質は、トニー・ムーア氏やヨラン・エドマン氏系ですね、ドラマティックな正当派にはぴったり)。 ただし、B!の92点はどうかな、やや誉め過ぎのような気が。前作の'Until The Kingdom Come'や'Nights Of Arabia'という、アルバムの核になる個所が、アルバム最初に集中しているからかな。ただ、本作からKAMELOTを聞き始めた人ならば、それくらいのインパクトがあるかもね。
最近このページで話題のKAMELOT。これは前作に続き傑作だと思います。KUZUさんの言われるように、なぜこれが92点で前作が81点なんでしょうか?ロイのヴォーカルは上手くなってますが、10点以上も差があるとは思えません。しかも、僕は前作の方が最初聴いた時の衝撃が強かったのです。キメ曲以外も含めたアルバム全体のまとまりはこっちの方が上かもしれませんが、前作の「THE FOURTH LEGACY」「NIGHTS OF ARABIA」みたいに一回聴いてすぐ耳に残るような曲が今回やや弱いような気がします。しかし、アメリカのバンドとは思えないメロディを作るこのバンドは貴重な存在。
このバンドはアルバム毎に成長してますね。フォースレガシーも素晴らしかったですが、更に洗練された感じです。点数付けるなら、・・・まー俺なら94点ですかね。ロイの歌唱が素晴らし過ぎて霞んでいますが、トーマスのギタープレイもメロディックでテクニカルでいい仕事してますよ。それにしてもこのアルバム、ホンットに名曲の宝庫ですよ。2曲目のFOREVERでつかみはバッチリ、WINGS~で大合唱、Don't you cryで感動しKarmaに酔いしれ、あとはそのテンションで最後まで持ってかれます。ソナタなんかより断然いいと思うんですけどねー。
はっきりいって最近はメロ・スピというものに嫌悪感さえ抱いていた。 歌メロだけがキャッチーで、バックの演奏は2バス連打とマシンガン・ピッキングを繰り返すだけというバンドが余りに多いからである。 しかし、このKAMELOTというバンドは演奏技術も高くてインスト部分だけでも素晴らしい上に、ロイ・カーンの美しいヴォーカルが乗るのだからたまらない。 まるで映画のサントラのような「REGALIS APERTURA」からメロディアス・スピード・メタルの名曲「FOREVER」、さらにサビのメロディが美しい「WINGS OF DESPAIR」のギター・リフへと続く流れは、まるでJUDAS PRIESTの「THE HELLION」~「ELECTRIC EYE」~「RIDING ON THE WIND」の流れを彷彿とさせる(誉め過ぎかな?)。 「DON'T YOU CRY」は哀愁漂うバラードで、こういうタイプの曲がロイの声に一番合っているように思う。 タイトル曲「KARMA」はドラマティックな曲で、ヘヴィなバックの演奏にのる美しいピアノの音色が印象的だが、難を言えば、アルバム全体に言える事でもあるが、サビにおけるロイの歌唱にもっと爆発力が欲しかった。 「ACROSS THE HIGHLANDS」はキャッチーなギター・リフと哀愁のあるメロディを持った個人的に好きなタイプの曲。 組曲「ELIZABETH」は構成にもう一ひねり欲しかった気もするが、「FALL FROM GRACE」はアルバム中、最も速くストレートなヘヴィさを持ったナンバー。 ボーナス・トラックの「FUTURE KING」も本編に収録されていても違和感は無い出来。 これがアメリカのバンドってことにも驚きである。
B!誌の高評価に従って(笑)買った初めてのKAMELOT体験であり、始めてのロイ・S・カーンの歌声を体験したアルバム。 「これが売れなければ日本のメタル・シーンも終わり」だそうです。まぁ、それはどんな作品を対象にしても「言い過ぎ!」と言われかねない表現ですが、そう言いたくなる気持ちもわかる!! 程好くシンフォニックでメロディも絶品で哀愁もしっかりと刻み込まれているサウンドは俺好み! どの曲も捨て曲だなんて思うことは皆無で、超名曲「Forever」「Don't You Cry」「The Light I Shine on You」をはじめとして素晴らしい楽曲が並ぶ。個人的には9,Across the Highlandsが若干弱く感じられたけど、それも他の楽曲群が凄まじいまでの出来だから。普通に聴けば十分良い曲でしょう。 「Elizabeth」3部作の流れも素晴らしくゾクゾクさせられる。この3曲でのロイの演技(歌唱)は本当に見事で、語り部として最上級の仕事をしている。 日本盤ボーナスが陽のメロディを持った曲で、これがまた良い曲なんだ。 俺にとってKAMELOTベスト・ソングは今のところ次作収録の「Center Of The Universe」だけど、アルバム全体の曲の出来は本作も全く引けをとっていない。むしろ若干こっちの方が好きかも知れない。 やっぱ特筆すべきはロイの歌唱で、その色気、艶、湿り気、哀愁を伴った声は非常に魅力的で、感情の波もしっかりと読み込める。本当に素晴らしいシンガーだ。また一人、「この人が歌ってるから」という理由でCDを買えるシンガーが増えた。 それに、素晴らしい楽曲を作る作曲能力、そして素晴らしいアンサンブルと力強さもある演奏力を持つバンド全体の実力も、このバンドを他の凡百バンドとの違いが表れてる点だと思う。 本当に素晴らしいバンドに出会えた。本当に嬉しい!! で、本作は間違いなくお薦めできます!名盤!!傑作!!必聴盤!!超名盤!! この手の音楽ファンならとにかく聴いて欲しいし、ヘヴィ・メタルをまともに聴いたこともないのにも関わらず「ヘビメタ?やだよ」なんて言っちゃう人達に「これってメタルなんだよ。良くね?良いべ!!」って言ってやりたい、素晴らしい音楽だと思う。 良いアルバムに出会う度に「メタル聴いてて良かった!」って思うけど、その中でもこれはかなり上位のアルバム! まだまだKAMELOTに対する評価は足りないぞ!!
上質のメロディの洪水。圧倒的に上手いヴォーカルも注目。 5th 1.Regalis Apertura 2.Forever 3.Wings of Despair 4.Spell 5.Don't You Cry 6.Karma 7.Light I Shine on You 8.Temples of Gold 9.Across the Highlands 10.Elizabeth: I Mirror Mirror 11.Elizabeth: II Requiem for the Innocent 12.Elizabeth: III Fall from Grace