マッツ・レヴィン程度だったら、ヴェセーラでもいいじゃないの?とも思えるが、このアルバムはお気に入りです。音楽性の拡散がいい感じに拡がって飽きの来ない作りになってますし、プロダクション良好。当たり前だがタンガリィデスに任せればこれぐらいのクォリティには出来るよなー。 このアルバムがどれだけ楽しめるかと言うと、いきなりゲイリー・ムーアのアイリッシュ路線の曲で始まってくれます。ってパクリかい(笑)。んでDドロップチューンのヘヴィ曲の連発。うーん楽曲が苦しい。けどマッツもムキになって熱唱してるし、コージーのシンバルも派手に鳴ってるし、なんか心地よい。音が良いって素晴らしいことだ。 美しいのがキました。Like an Angel - For Aprilあまりにも美しい泣きメロ。しかしついこないだまでAmberdawnにPrisoner of Loveでステージに呼んでチューまでしてた非常識デブが言う所の短パン歌手マイクに妻を寝取られた、いやほんとはローディと出来てたうんぬんの件が・・・萎えさせるんだけど、やっぱり音楽で感動してしまう自分がなんとも情けなくてなー。先へ進め。My Resurrectionのドラムはコージーらしいプレイだよね。メロディもいいし、ここからAnother TimeやEnd of My Ropeみたいなヒット性を持った曲に畳み掛ける辺りがこのアルバムのハイライト。この後も聴きやすい曲が続く。 イングヴェイの直接的過ぎるところを周りで抑えに掛かってバランスを取ったHRとして出来の良いアルバムらしいです。
このアルバムは、クリス・タンガリーディスとコージーの意見が凄く反映した部分があると思いますし、マッツ・レヴィンがインタビューで答えている通り、彼のヴォーカル・メロディが彩りを新たにしているところがあると思います。 しかし、②、③にみられるようなモダンなリフなど、イングヴェイのあらたな局面も見られるし、ともかく、へヴィ・メタルと普通の歌モノのロックの部分がうまく調和していて、僕にとっては、イングヴェイ史上、このアルバムを越えるものはできていません。 クリス、コージー、マッツの才能のおかげという風に書きましたが、やっぱり、80%以上はイングヴェイの才能だと思うので、やはり凄いコンポーザーだと思っております。 また、いわゆるツーバスドコドコ系が"Poisin In Your Veins"だけなので、そこも好きです。 名盤!!
97年発表の9th。 全体的には散漫な印象は拭えないが、いい曲も結構入っている好盤。個人的には“Another Time"、“Alone In Paradise"、“Only The Strong"あたりが聴きやすくていいと思う。 Voも歴代メンバーと比較しても全く聴き劣りしないし、とやかく言うレベルではないと思う。 ただこの頃から感じ始めた楽曲の閉塞感はこれ以降どんどん増し、彼の作品群ではこの作品を最後にあまり魅力を感じなくなってしまったのも事実。 最後にやはりコージーの姿をグループショットで見ると、ちょっと感傷的になってしまいます・・・
あと①⑥⑦⑩は人によってはミドルテンポの曲と表現されていますが、自分には十分アップテンポな感じです。I'll See The Lightもこんな感じじゃないですか。何気に私のインギーデビューアルバムだったりします。 ------------------------------------ 追記ですが、今聴いてもやはり私にとって最高傑作ですね。ドライな感じがいつものインギーと違い素晴らしい。リフなんかも最新作のPerpetual Flameなんかより遥かにヘヴィです。
90年代のイングヴェイの最高傑作と言えば、ジャケットで欧陽菲菲みたいな彼が睨みを利かせるこの9thアルバムで決まり。 理由は勿論、敬愛して止まないコージー・パウエルの遺作だから・・・というのも勿論大きいが、それと同等に収録楽曲の飛び抜けたクオリティの高さ。分けても(別に嫌いではないが無くとも全然構わなかった)ブルーズ系の楽曲が姿を消し、ダークで緊迫感を伴ったHMナンバーで本編の統一が図られている点が評価ポイント。判り易いスピード・ナンバーが見当たらない代わりに、適度な歪みと熱さを備えたマッツ・レヴィンの歌声と、一撃一撃に魂の篭ったコージーのパワフルなドラミングが映える楽曲がズラリ揃えられています。唯我独尊っぷりを色々揶揄される機会の多いイングヴェイなれど、この辺の「参加メンバーの長所を活かす曲作りの上手さ/器用さ」は他の追随を許さないレベル。流石マエストロ。また、今回は彼自身のGプレイが冴えまくっているのも特筆すべきセールス・ポイントですかね。 力強くドラマティックなOPナンバー“BRAVEHEART”、『ODYSSEY』の頃を思い起こさせる“FACING THE ANIMAL”、重厚且つ緊迫感に満ちた“ENEMY”・・・といった具合に、語ろうと思えば頭から順に全曲について語れてしまうぐらい逸曲揃いの本作ですが、取り分け、エモーショナルなGソロにキュンキュン来るバラード“LIKE AN ANGEL”、コージーの重たいドラミングが映える“MY RESURRECTION”、巧みにまぶされたポップ・センスに唸る“ANOTHER TIME”といった、劇的極まりないメロディ展開に耳奪われる名曲が連続する本編中盤の盛り上がりっぷりは圧巻。 聴き終える度に、大いなる満足感と共に一抹の寂寥感を覚えずにはいられない1枚です。合掌。
My Resurrection目当てで購入。氏のアルバムは初期の2枚ぐらいしか聞いてないのですが、こちらは全体にミドルテンポでキャッチーな曲が殆どでポップですね(私は好きw)。リズムワークも心地よく、作業BGMによし。 親しみやすいながらもメロディーの中にネオクラシカル特有のエッセンスが織り込まれており、バランスもいい。流石というべきでしょうか。Alone In Paradiseの圧巻のサビコーラスがぐっときますね。メタルファンでなくても思わず聴き入ってしまうのでは。宝物にしたい一枚。