かなりクオリティの高いドラマティックな正統派へヴィ・メタルです。 ジェフ・テイトをさらにヒステリックにさせたようなミッドナイトのハイトーン・ヴォーカルは時々笑っちゃいそうになりますが、上手いのは確か。もうちょっと歌メロが良かったらと思う曲もありますが。 しかしギターの奏でるメロディが素晴らしく、それだけのために買ってもいいくらい。もちろん曲全体が良いんですが。 (3)「HEART OF STEEL」と(4)「AZRAEL」が特に気に入っています。 LOST HORIZONみたいなのが好きな人は気に入ると思います。ただ、曲はミドルテンポ主体で、(5)「MAYDAY」ぐらいしか速くないので、疾走曲が好きな人には微妙かもしれません。でもテンションは高いのでかったるくはないと思います。 歌詞もいかにもメタル。ジャケ裏のメンバー写真はみんな仮面かぶってるし…コテコテですな。しかしこの1stアルバム、表のアートワークもかなりダサいですね~。もうちょっとセンス良くないとさすがに売れないでしょうに。
確かに完成度は2ndの方が高い。しかし、あの仮面と神話的世界観の持つ妖しさを如実に表現していたのはこの1stだけであった。(但し、MAYDAYだけは唯一のハイテンポで且つ歌詞内容の点でも浮いてると思う。)愛や共産主義批判を唄うなど、より世俗的になってしまった2ndの時点で彼らに仮面は必要なかったのではないだろうか。見た目も垢抜けてしまったし。。。やはり、個人的には1stがベストである。たまに無性に聴きたくなる名盤です。 しかし、HEART OF STEELの冒頭でギターが明らかに外したような音を出している箇所があるので、いつもそこで興ざめします。