これぞヘヴィメタル!!ってのが伝わってくる 全盛期のSAXONのエネルギッシュで迫力あるライヴが堪能できる ライヴ盤のくせに50分にも満たない短さに、代表曲がギッシリと詰まっていて、あっという間に終わってしまう密度の濃いアルバムだ! Motorcycle Manから一息もつかせずに747のギターが切り込んでくるのは、もう聴くたびにいつも感服させられる wheels Of Steelでのオーディエンスとの掛け合いも眼に浮かんできてしまう Fire In The Skyのギターソロが終わり直後にMachine Gunのソロが入ってきたのを聴いてウオー!と思ってしまった その後、クライマックスの破壊的、豪快なアーミングパフォーマンスにメタル小僧はもうダウンである ライヴ盤としては相当な出来でLive In Japanにも及ぶかっこよさである このCDを買え!!
黒地に、バンドロゴ/エンブレム/タイトルをあしらっただけの飾り気無用のアートワークが、質実剛健なSAXONサウンドの魅力を表しているかのようで逆にカッコイイ、’82年発表の傑作ライブ・アルバム。 お馴染みの「SAXON!」(チャチャチャ)「SAXON!」(チャチャチャ)というチャントと、バイクの爆音SEに導かれて、ショウは疾走ナンバー“MOTORCYCLE MAN”で豪快にスタート。憂いに満ちたメロディアスな“747(STRANGER IN THE NIGHT)”がその後に続き、間髪入れずハードネスとメロディのギアがガッチリ噛み合った初期SAXON屈指の名曲“PRINCESS OF THE NIGHT”でアクセルを再び踏み込むという、この劇的極まりない冒頭の流れだけでこっちはメタル・ハートを完全に掌握されてしまった気分ですよ。本作のハイライトを担う“WHEELS OF STEEL”での、革ジャン軍団で埋め尽くされていると思しき客席との一体感溢れるコール&レスポンスなんて「胸のエンジンに火を点けろ!」(by串田アキラ)とシャウトしたくなるアガりっぷりで、もう最高としか。 バイカーズ・ロック時代の名曲が連打されるセットリスト、それらを熱気溢れる演奏で叩き付けて来るメンバーに、観客の野太い声援まで、SAXON(最初の)全盛期を代表する名盤として、またNWOBHMの熱い盛り上がりを伝えてくれるドキュメント作品として高評価を受けるのも当然の1枚。つか、これのみで十分な満足感を得てしまって、なかなかSAXONの初期作をコンプリートしようとしない困ったちゃん(俺のことですが)をも生み出してしまう罪作りな名盤です。