THIN LIZZYのフェアウェルツアーのライブ盤。LIZZYのライブアルバムというと「LIVE AND DANGEROUS」が有名(評価が高?)だが、俺は断然こちらが好きだ。と言うのもどうもロボのGが好きになれない。俺はぬるめのお湯に何十分つかるよりも熱めのお湯にさっとつかるのが好きなのだ。これがロボとサイクスの好みの違い。だからロボ時代の曲もサイクスが弾いていた方が何十倍も良く聴こえる。(「JAILBREAK」、「ARE YOU READY」、「EMERALD」など)こんな俺も根っからのLIZZYファンなのだが、周りの連中からは「ロボのプレイを否定するなんて信じられない」とよく言われる。そう、常識ではLIZZYといえばスコット+ロボなのだ。だけどそれと個人の好みは違う。ライブの臨場感、緊張感を味わうならラストライブ。フィルがドラッグ多用でVoが一杯一杯なのが逆に悲壮感を漂わせている。R.I.P PHILIP
“Live And Dangerous"のレベルを期待したので,少し肩透かしを食った感じが しました。それから,ベースが明らかに2重に聞こえる個所があるのもマイナス点 (オーバー・タブ?)。“Whiskey In The Jar"も入れて欲しかった。 そう言った,マイナス点を差し引いても,“The Holy War",“Renegade",Gary参加の “Black Rose/A Rock Legend",“Still In Love With You",歴代ギタリスト総出の “The Rocker"の名演は必聴です。“The Holy War"のPhilの語りの後の,“ザッザザ" というギターは鳥肌モノ。“Renegade"はPhilの人生と歌詞が重なって,その歌声に 涙が流れます。
私は、このアルバムがCD(2枚組)で再発された時に買いました。 John Sykes目当てではありましたが、元々は、このアルバムを知ったきっかけはThin Lizzyのフェアウェルツアーの模様が聴けるという事と、Still In Love With Youが 収録されていて泣きの名演が聴けるという事でした。アナログ盤は確か廃盤になっていて、惜しくも手に入らなかった。 Johnのギターが冴えている事に興奮しましたが、Johnの関わっていない楽曲RenegadeやHollywoodの良さも伝わって来ます。Johnのギターは、それほど前面に出ずバランスの取れたミックスになっているのかもしれませんが、最初に聴いた時こそ不満があったものの、次第にその事は気にならなくなります。 Got To Give It Upなど、かつてGaryが弾いたものをJohnが弾いているという事自体に興奮し、そしてJohn自身の機材を使って、激しいながらもツブの揃った明快なサウンドが聴けます。Are You RedayもJohnが爆発しています。 Black Roseは、歴代ギタリストとScot Gorhamとの競演ではなく、GaryとJohnが分け合って弾いているように感じます。そしてこの曲のソロの終盤、Gary自身の手で弾き切っている事が何よりも財産に感じます。 私はThin Lizzyのリアルタイムのファンではないため、このアルバムについてGaryとJohnが切り口になっているが、しかし、Thin Lizzyのすばらしさを感じるための橋渡し的な役割を、このアルバムは果たしている。
個人的に思い入れのあるHOLY WAR(フィル、歌詞間違えまくってますが)のライブ音源が聴けただけでも、このアルバムには感謝です。 ANGEL OF DEATHもスタジオバージョンもそこそこ良かったけど、ライブでさらにカッコよく生まれ変わっていると思うし、ジョンの弾くSTILL IN LOVE WITH YOUもゲイリーにはない鋭さがあって素晴らしい(原曲よりスローでも良いじゃないか)。 上でかわちさんのいう2枚のライブ盤を「お湯」に例えた解説に大いに納得。 やはり「LIVE AND DANGEROUS」では味わえない、解散間近の彼等を反映したスリル感こそがこのライブ盤の最大の魅力なのです。