早弾きいっぱいいっぱい、ロングトーンでのヴィブラートは少なめ、 ギターだけだったらまぁなんとも頼りないAxel Rudi Pellが、 こうしてメタルの世界で活躍できているのは、ひとえに曲がいいからです。 Jeff Scott Sotoの、Talismanでのちょっぴり黒っぽい歌唱とはまた違った、 丁寧でパワフルで貫禄のある歌声も魅力的です。
いやぁ聴けば聴くほどハマるわ。⑦「YOU AND I」も感動するし④「HOLE IN THE SKY」も躍動感あって素晴らしい。⑪「VISIONS IN THE NIGHT」もカッコよくて最高!それにしてもいいギター弾くね(本当ですよ)よく聴くと本作のGソロも速く弾く部分もあれど、やっぱタメの効いた丁寧に歌うように練ったメロディを弾く部分がかなり多い(リッチー・フリークだしね、彼は)。 タイトル・トラックは大作だが飽きさせない(あの「スターゲイザー」の再来です)。 このアルバムと次の「MAGIC」聴いてると、なんかリッチーにもう一回レインボー再結成して欲しい・・・とかDIOに初期の頃に戻って欲しい・・・とか、EDGUYの新作が期待ハズレでガッカリ・・とかいう気持ちがどうでもよくなってくる。 アクセルの残したこれらの作品が、全てを満たしてくれる。 少なくとも本作は、DIOの『DREAM EVIL』やサバスの『HEADLESS CROSS』、LIONSHEARTの1stらと同等に評価されて然るべき名盤である。 また、音楽性も上記のアルバム(LIONSHEARTに関してはアルバム中の「PORTRAIT」「LIVING IN THE FANTASY」「CAN'T BELIEVE」らの楽曲)に非常に近い。というか同じか。