前作「WINGS OF TIME」とはVoが違うため、かなり変わった印象があります。新Voティッタ・タニは、前任者の線の細めのハイトーンとは異なり、熱く力強い歌唱を聴かせてくれて、その分楽曲のテンションが上がったと思います。前の人もヘタな人じゃ無かったけど、このVoチェンジはプラスになったかも。 楽曲はそんなに複雑な作りではないけど趣がプログレ・メタル風(なんじゃそりゃ?)な気がします。先日NEWアルバムを出したPOVERTY'S NO CRIMEやVANDEN PLUSに近い音楽性だと思いますが、それにしちゃあGがやたらネオクラ・フレーズをキメてくれるし、バロック調なアレンジをさりげなく付け加えるKeyが、バンドをありがちなプログレ・メタルでなく様式プログレとでもいうべき方向に向かわせてる気がします。しいて言えばSYMPHONY Xに近いのかな?特に⑤“Reason To Live"は曲の持つ緊張感とそのHM的なアプローチが似ていると思います。 そう、「ネオクラ化したDREAM THEATER」というと誉めすぎだから、「初期ATHENA化したSYMPHONY X」っていうと誉めてんだかなんだかわからないですね(笑)いや、かなりかっこいいですよ。