87年発表のデビュー作品。 ACCEPT解散を受けての本作だったので、多くのファンはACCEPTの幻影を期待しての購入だったと思うけど、その期待は裏切られることなく、徹頭徹尾ジャーマンメタルしている。 ある意味、ACCEPTの核はここにあるのではないかとさえ思わされる充実振りで、“Go Back To Hell"なんかは感涙モノのACCEPTぶりだった。ただそれだけには終わらず、“They Want War"なんかのメランコリックな新しいバンドとしての一面も覗かせてくれる。これはなかなかの名盤だと思う。 彼らには失礼だけど、僕は短命に終わるのかな!?っと当時思っていたが、紆余曲折しながらも、バンドとしてはどんどん充実しているようだ。 新作も評判いいので、またこのバンド聴き直してみようかな、って懺悔もこめて最近思っています。
また、本作以降「TIMEBOMB」までサウンドの要となるマティアス・ディートは本作から参加しており、 当時はまだ雇われギタリストながら持ち前のエネルギッシュなプレイでメタリックな楽曲群に新たな命を吹き込んでいます(ウドの最大の功績はギタリスト:マティアス・ディートを発掘したことだと思います)。 もしもACCEPTのアルバムとして世に出てたらまた違った出来になっていたのではないでしょうか? 唯一個人的にマイナスな部分を挙げるとすれば、GO BACK TO HELLやTHEY WANT WARといった突出した曲を前半に置きすぎて、 曲順的に中盤のLAY DOWN THE LAW以降が如何せん地味に見えてしまうところですかね。 中身が素晴らしいだけにその点がちょっと残念でした(次作以降は全く問題ないですが)。