大英帝国の香りを強烈に発散させるバンドの'90年発表のデビュー・アルバム。 ROLLING STONESやFACESの影響をモロに感じさせるが,それはあくまでもプラスに作用している。 ブラス、ストリングス、女性コーラスのアレンジも絶妙。 そして何よりも、明らかにロッド・スチュワートの影響を受けたと思われるスパイクのソウルフルな歌唱が素晴らしい! ホンキー・トンク調の「7 O'CLOCK」、軽快なギター・リフと女性コーラスがゴージャスな「MAN ON THE LOOSE」、ルーズな曲調がとても渋い「WHIPPIN' BOY」、ノリノリのパーティ・ソング「SEX PARTY」、共に口ずさみたくなるメロディの「SWEET MARY ANN」、正に歌で聴かせる感動的なバラード「I DON'T LOVE YOU ANYMORE」、スライド・ギターがいかした「HEY YOU」、イントロがとても印象的な「LONG TIME COMIN'」、牧歌的な曲調の「THERE SHE GOES AGAIN」、切なく物悲しいメロディの名曲「TAKE ME HOME」等、文句無しのブリティッシュ・ロックの名盤!