最近発売された4thが大好評のAT VANCEの2nd。 ネオクラシカル+ジャーマンパワーメタルの楽曲は類型的ではあるがクオリティは非常に高い。 そんな飽きやすい楽曲を魅力的に聴かせ続けることができるのは、二人の世界クラスの表現者・・・ジェフ・スコット・ソート似のヴォーカリスト、オリヴァー・ハートマンと難易度の高いフレーズを安定度抜群に弾きこなすギタリスト、オーラフ・レンクのおかげ。 “Don't you believe a stranger"は名曲。ABBAの“S.O.S"なんかもやってます^^;
ドイツの新生ネオクラシカルメタルバンド(もう新生ではないな)の2ndだっけ?後は連さんお言うとおりです。他にも哀メロ満載の"GOOD BYE",中間のクラシカルなフレーズが印象的な③言葉ではあらわせないくらい素晴らしいバラード"PRINCESS OF THE NIGHT"など秀作がいっぱい詰まっている。メロディ派は必聴でしょう。
この手の音楽は、あまり琴線に触れないのですが、このアルバムはぼくの琴線に触れたどころか 切っちゃいました。ハードロックしかもかなりキャッチーな方面に触手を伸ばしている僕にも、 heart of steelのギターのリフのかっこよさ、整合感、why do you cry?ような重いながらも 決して失われない良質のメロディー、S.O.Sの絶妙なアレンジには脱帽いたしました。こう書いてしまうと従来のジャーマンメタルのファンの方々は敬遠されてしまわれると思いますが、上記のお二方のレヴューをご覧いただければこのアルバムの良さは解って頂けるとおもいます。ただ、僕自身は、このアルバム以外はあまり好きではないのですが...。万人受けするアルバムといったところでしょうか(といってもロックの素養がなければいけませんが)。
1曲目のプレリュードのメロディを引き継いで始まる(2)「SOLDIER OF TIME」のあまりなクッサクサ加減にいきなり「ぐはぁっ!」とやられ、(3)「THE BRAVE AND THE STRONG」で赤面しつつ苦笑し、(4)「HEART OF STEEL」まで来たらもう「うっひぃ~、ままま参りました!」と降参するしかありません。アバのカヴァー曲「S.O.S.」はネオクラ様式メタルに変貌(こんなに合うなんて…)し、流れに見事に溶け込んでて度胆を抜かれるし、(7)「PRINCESS OF THE NIGHT」なんて悶絶のバラードは入ってるし……。 「最高だよあんたら、これだよ、このクサさこそがたまらんのじゃ~!」と思わず叫んでしまいそうな純度100%のクサメタルでございます。捨て曲などありません。前作のとっ散らかった印象はなく、最初から最後まで統一感があり外しません。(10)で終わってればちょうど良かったのにとも思いますが、(11)のショパンや、スーパートランプのカヴァー(12)も違和感は特にないです。2ndでここまでやれるのは素晴らしい。 ラプソディーぐらい大仰にやられるとなんか違っちゃうんですが、プレイング・マンティスや初期ノクターナル・ライツ級のメロメロさがあって、たまりません。演奏力や歌唱力はバッチリなので、必要以上にイモ臭かったりしないのがミソ。 メロディアス派のメタラーは買って損はないと思います。