1995年5月15日にビクターインビテーションよりリリースされた7thアルバム。
前作『darker than darkness -style 93-』(1993年)より約2年ぶりとなる作品で、全16曲・71分超のBUCK-TICK史上最長のオリジナルアルバムとなっている。
全体的にはボーカルの櫻井敦司によるダークな世界観を前面に出した作品だが、ギターの今井寿がSCHAFTにおいて志向したデジタル、インダストリアルなアプローチも加わり、これまでの作品に比して非常にヘヴィなサウンドとなっている。曲名もできる限り捻くれたものにするという方針で、日本語が多く使用され、長いタイトルとなった曲もある。
バンド史上最も製作が難航した作品で、終盤にはトラックダウン、ボーカル録り、リズム録りを別々のスタジオで同時進行するという事態を引き起こした。これは今井が作曲・アレンジ作業で煮詰まっていたのが主な要因で、今井は星野英彦が作曲した曲ではギター録りをしていない。
6曲目「楽園(祈り 希い)」に「コーラン」の逆回転を無断で使用していたことでイスラム教の関係団体から抗議を受け、当該個所に修正を施した上で1995年9月21日に再発売されている。初回限定盤では紫のカラーケースで発売されているが、再発売盤では赤のカラーケースになっている。また、同曲は先行シングル「鼓動」のカップリング曲でもあったため、シングルも同様の処置を行い同日に再発売されている。
同年に上映されたビデオコンサートの為に収録曲全てのPVが制作された。このPVは長らく商品化されていなかったが、映像作品集『PICTURE PRODUCT』(2002年)にて初めて全曲商品化された。なお、シングルが存在する作品のPVは、ビデオコンサートの映像と、シングルのプロモーション映像とで内容がそれぞれ異なっており、1曲につき2種類PVが存在してることになる。
チャート最高順位
1位(オリコン)