BLACK IN MIND以降、最高にかっこいいメタル・ソングを数多く提供しながら、ギタリスト二人のあまりに凡庸なプレイに泣かされてきたRAGE。(というかピーヴィー) 助走的内容の前作を踏み台に、今回は凄い。 ヴィクターのギタープレイは、「欧州HMの心意気を吸収したスティーヴ・ヴァイ」と言った趣で、テクニック、フィーリング、センス共に高次元。(リードの音の感触は本当にヴァイそっくり) 個人的にはデイヴ・ムスティンと並んで、HM界最強の「フック作り」巧者だと思っているピーヴィーは今回もセンス満開。 デイヴ・ムスティン引退を、寂しいなあ、と思っている「引っかかりマニア」諸君。 買うべし。
はっきりいって最近のRAGEはメンバー・チェンジの影響もあり、人気に陰りの見えたバンドというイメージがあった。 しかし、本作における全く隙の見当たらない素晴らしい出来栄えはどうだ!! 楽曲はバラエティに富んでおり、かつてのようなフックのあるメロディが蘇るなど個性も申し分ない。 各メンバーの演奏も過去最高ではないだろうか。 軍隊の行進を想起させるドラム・リフに始まる「ALL I WANT」やサビにいたるまでの盛り上がり方が素晴らしい「INSANITY」はライヴで一緒に歌うには持ってこいの名曲。 まるでJUDAS PRIESTのような「DOWN」、過去のRAGEの楽曲に近いタイプの「SET THIS WORLD ON FIRE」、クワイアがスリリングな雰囲気を醸し出す「DIES IRAE」、ドラムの2バス連打とギターのマシンガン・ピッキングが渾然一体となって押し寄せる「WORLD OF PAIN」と続く。「SHADOWS」の美しいギター・ソロに導かれて始まる「LIVING MY DREAM」はサビのメロディがあまりにも感動的。 マイク・テラーナの迫力あるドラムに圧倒される「SEVEN DEADLY SINS」、まるでイングヴェイの曲のような「YOU WANT IT,YOU'LL GET IT」、ヴィクターの素晴らしいテクニックが窺えるインスト曲「UNITY」でアルバム本編は終了。 ボーナス・トラックの「DARKNESS TURNS TO LIGHT」も本編の曲に劣らず素晴らしいどころか、シングル・カットされてもおかしくないほどの出来。 個人的には2002年度のベスト・アルバムに挙げたい。
今作でアグレッシヴ型RAGE完全復活!!ヴィクターが書いた曲も最高!!完全にRAGEに溶け込んでる!!とくに3曲目のDOWNはかっこよすぎ!!そして4曲目のSET THIS WORLD ON FIREは永遠の名曲でしょう!!そして今作のメインUNITYは3人のテクニカル要素をふんだんに盛り込んだまさしく3人のパワーが炸裂するチューン!!まだ聴いてないメタルファン必聴です!!
『WELCOME TO THE OTHER SIDE』には正直ゲンナリしたクチだけど(正直曲多すぎ!)、 これはヘンテコな曲多くていいね。TRAPPED!辺りを思い出させる部分もある。 歌メロとかも相当拘ってるし、聴けば聴くほど味がある。まあ、ピーヴィーの 声のレンジはかなり狭くなってきてるのはしょうがないか。あと、最後のインストは 超絶に凄まじいけど、ヴィクターに「ハイハイあんたギター巧いよ」とちょっと嫌味言いたくなる。 でも実際巧いしなぁ・・・。テクニカルとは縁遠いバンドと思ってたが、 ギタリストで完全に変わってしまったな。こいつに出来ないことは何もないのでは? と思ってしまうほど。『SOUNDCHASER』とのセット販売はスゴクお得だと思う。