最初は素晴らしい作品だったのに2作目は・・・、と落胆させられる事が多い中、むしろさらに内容が良くなっているのが素直に嬉しい。前作からの流れを上手くつなぐ“Goddess of Sunrise"からはじまり名曲、佳曲が目白押し。どこにも文句のつけようもない名作である。まあ唯一難癖つければ、裏ジャケの「髪切りすぎたかなぁ~」とでも言いたげなマイケルの写真くらいである(笑)失礼。
完膚なきまでにZENOのサウンド。大昔に聴いた、幻の名作のあの東洋的なエッセンスをまぶした美しいメロディと、すこぶる色気のあるギターソロが聴ける名作アルバム。 ワウ・ペダルなんて古臭い器具を使ってここまで美しく官能的なサウンドを表現出来るのが凄いです。ギター自体はフロイドローズ+ハンバッカーだったと思うけど、素のストラト至上主義の人を唸らすこと間違いないでしょう。 Meet Me at the Rainbowのギターはとにかく凄い。Wチョーキングでディストーション成分が強くなる辺りでは、心を掻き毟られるどころか玉の裏筋をねこじゃらしでなでられるような快感すらある。それにしても素晴らしいギターだ。
細かいビブラートのかかった、エモーショナルで特徴的なヴォーカル。「光に満ちた」劇的なギター。このバンドにしか、出せない音がそこにある。表舞台から去っていたジーノ・ロートを再び表舞台に呼び戻した故ZEROコーポレーションの功績は大きい。個人的には、「Heat Of Emotion」「Together」を収録した2nd.が一番好きだが、このアルバムも、勿論大満足。マイケル・フレクシグ/ジーノ・ロート。この二人が揃うと、奇跡的な音が誕生するのである・・・。