今までやってきたことをPOP調に書き直したもの。ギターリフは、二番煎じでつまらない。最悪なのは、SCARで、フィルはスティーブが乗り移ったみたいだ、と言っているが、DIE HARD THE HUNTERのまるまるグランジバージョン。最近の流行か、曲は短く平面的、売りのコーラスもややしつこい。ただ、TURN TO SHREDS はプリトニー・スピアーズが歌いそうな曲だが、個人的にはこれが一番独創的で力強いと思う。次のアルバムはもうなしだ、世評に迎合するな、ロックやってくれ。
1曲目を聴いたときは「またSLANG路線か?」と不安になり、アルバム全体を聴き終えてからは「HRの範疇を超えたアルバムを作りたいのか?」と物足りなさを感じた。 しかし、何度も聴きこむにつれて気に入ったのも事実で、「PHOTOGRAPH」の流れをくんだキャッチーな「YOU'RE SO BEAUTIFUL」、リフがAC/DCのような「FOUR LETTER WORD」、哀愁あるメロディの隠れた名曲「TORN TO SHREDS」、典型的LEPPSソングの「SCAR」等、聴き所は多い。 また、本作の特徴として、外部ライターの手を借りた曲が収録されているが、その「UNBELIEVABLE」、「LONG LONG WAY TO GO」といった曲もLEPPS流に消化している。 ヒット性のあるコンパクトな曲でまとめられたという意味では「HYSTERIA」に似たアルバムであるともいえる。 難を言わせてもらうならギター・ソロは欲しかった。
とにもかくにもメロディが秀逸です。ポップだからって何が悪い。 個人的には「Hysteria」に届くのはちょっと無理でも、 「Adrenalize」<「X」≦「Euphoria」≦「Pyromania」くらいの佳曲集、快作だと思うんですが・・・。 「Now」や「Unbelievable」「Torn To Shreds」など、前半にいい曲が多いような気がします。 その中でも特に「Long Long Way To Go」はLeppsバラード最高傑作の感すら覚えます。 後半も「Gravity」や「Girl Like You」「Scar」など、しっかりした曲入ってますよ。 白地に黒でどど~んと「X」、と書かれているという恐ろしく覚えやすいジャケットですので、 ポップスファンロックファンの皆々様、CDショップにお立ち寄りの際は是非。