1974年10月22日、Casablanca Recordsよりリリースされた2ndアルバム。
デビュー・アルバムと同じ年にリリースされた本作は、前作と同じくKenny Kerner、Richie Wiseがプロデュースにあたった作品だが、一般に「音がスカスカしている」と評価される初期Kissのアルバムの中では、比較的重厚なサウンドに仕上げられており、当時のムーブメントであったブリティッシュ・ハードロックからの影響がうかがえる。
Norman Seeffのデザインによるジャケットには、日本語が印刷されており話題になった。メインタイトルの下に「地獄のさけび」、表ジャケットの真ん中下には「力」の文字(漢字の「力」ではなく、カサブランカの頭文字の「カ」であるという説)。ジャケット表の各メンバーの写真に添えられた名前にも、英語表記と並んで「ジイン・シモンズ」「ポール・スタンリィ」「ピータ・クリース」「エース・フューリ」とカタカナでの表記が盛り込まれていた。なお、一連のKissのアルバムの邦題の定番「地獄〜」はこのアルバム・ジャケットが元になった。
Recorded:August 1974 at The Village Recorder Studios, Los Angeles
Producer:Kenny Kerner, Richie Wise